Don’t want anything but you -58ページ目

Don’t want anything but you

got7の2jae中心の小説サイトです
最近はマクギョムにも手を出し始めました←
注意点などは「初めに」に書いてありますので
そちらに目を通していただければ幸いです




「何だよ」

「抵抗しないジェボムヒョンなんて全然面白くないです」

そんな事、本当は思ってない

「それに……誰かさんのせいで怪我した唇にキスなんてしたくありません」

これは本心なのかもしれない
ヒョンはハッとしたように指で自分の唇に触れた

「ねぇ、ダメですよ このままじゃ。ヒョンだってホントは分かってるんでしょう?」

分かってよ、ヒョン

「大丈夫ですよ、ヨンジェは素直だから分かってくれます」

ジェボムヒョンの表情が少し変わる。少し、ほんの少しの表情の変化でも僕は分かるんだ

「どうしたんですか、ヒョン?」

問いかけると、ヒョンは少し口角を上げて言った

「……何もない」

久々に、ヒョンの笑った顔を見た気がした。僕はその笑顔が見れるだけで、十分だよ。ヒョンが幸せなだけで、もう十分。

「変なの」

そして打って変わってまた暗い表情になると、ヒョンは静かに言い放つ

「ジニョン……ごめん」

その言葉を聞いた瞬間にブワッと涙がこみ上げた。……なんでだろう?
涙を見られたくなくて、僕は咄嗟に立ち上がった。そして汗を拭ってるふりをして涙を拭った。こんなにも、ヒョンの事が好きなのに。

「何ですか急に? もうおかしくなっちゃったんですか?やめてくださいよそんな辛気臭いの……僕そういうの嫌いだから」

そうだよ、もうやめてよ。辛いだけだから。ヒョンの幸せは僕の幸せだけど、どっちみち辛いことに変わりはないのだから。

「僕、もうヒョンの事はフッきれてるんで 謝ったりしないでください」

ごめんなさい、これは嘘。でも謝られたらもっと苦しいから

「……」

すると、黙り込むジェボムヒョン

「だから、沈黙もこれからは無しですよ 今まで通りにしてください。っていうか僕、なんでヒョンなんか好きになっちゃったんだろう…?」

そんなの決まってる。ヒョンの事があまりにも大切で、愛しすぎたからだって

「女の子に会わなさすぎるから一時の気の迷いってやつかな?」

ううん、違う。ヒョンだから好きになったんだよ

でも もう、これ以上気まずくなりたくない。泣いたのがばれないように、眉間にしわを寄せたまま練習室を歩き回った。無理してるって、ばれてるかもしれないけど

「おい、ヒョン『なんか』は失礼だろ」

でも、そのテンションに合わせてくれるヒョン。やっぱりヒョンは、そのままが一番だよ

「怒らないでくださいよ~」

ヒョンの頭を小突くと、ヒョンは白い歯を見せて笑った。いつ振りだろう、こんなにヒョンが笑ってる姿を見たのは

でもこの気持ちを止めることなんて、できないみたいだ。僕、好きだよ、ヒョンが。
誰にも負けないぐらい、好きだよ。大好きだ

「さ、練習が終わったら作戦会議でもしましょう」

でも僕のやるべき事はまだ終わっていない。そう、ヨンジェとヒョンを仲直りさせなくちゃいけない

「何のだよ」

「ヨンジェとヒョンが仲直りするための」

「……」

ヒョンは一気に黙り込み、表情を暗くしたまま俯いた。きっと戻れないって思ってるんだろうな。そんな事、絶対ない事なのに。ヨンジェも、ヒョンの事が好きなはずなのに

「ヒョンがヨンジェを好きなこと知ってるのは、僕だけなんですから。協力できるのも僕だけですよ? そういう時は人を頼らないと」

僕はヒョンのために、良いメンバーでいることを選んだ。付き合っているわけでもない、恋愛感情を持っているわけでもない。でも、一番近い存在。そうなりたいと強く思った。

「ありがとな」

少し眉毛を下げて、ジェボムヒョンは微笑んだ。その顔を見ただけで、胸がぎゅっと締め付けられた