Don’t want anything but you -49ページ目

Don’t want anything but you

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最近はマクギョムにも手を出し始めました←
注意点などは「初めに」に書いてありますので
そちらに目を通していただければ幸いです




朝食を食べ終えると、ヨンジェは何やらリビングと他の部屋を行ったり来たり。いつの間にかヨンジェのリュックはもう はち切れそうだ。

「あ、僕今から大学行ってきますね」

俺の視線に気づいたのか、ヨンジェは笑顔で言った。その間に、この家を出ればいいか

「それと、今日は2限しかないのですぐに帰ってきます。僕が大学に行ってる間にお風呂入っててください。着替えは僕の服しかないから少し小さいかもしれないけど……。ちゃんと用意しているので」

「いや、俺……」

「あ!絶対に家から出ないでくださいね!まだ体も休まってないんですから 絶対ですよ!約束!」

俺の心の中が分かるのか、ペラペラと言葉を放っていくヨンジェ。そして俺が俯くと、無理矢理 小指を俺の小指と絡め、ぐっと握った後に親指を合わせた

「約束、もうしちゃったんですから守ってくださいね。それじゃあ」

ヨンジェは俺が反論する隙も与えずに玄関へ向かう。せっかく家を出ようと思っていたのに……いや、出ようと思えば出れるじゃないか

でも何故かあの純粋な目をしたヨンジェの事を考えると、約束を守らないといけないような気がして、今は家を出ることを断念し、言われたとおり風呂に入ることにした

洗面所には綺麗に畳まれたスウェットが置いてあって、隣にはバスタオルが置いてある。
……ほんと意味わかんねぇ。見知らぬ怪しい男に、何でここまでするんだろう……?

風呂から上がり、スウェットを自分の体に合わせてみる。……これ、明らか入んねえだろ。でも何も着ないのもいけないよな…… 

とりあえずスウェットパンツだけを履き、タオルを首に巻いて風呂を出た。どこで何をしたらいいのか分からず、とりあえずリビングのソファーに座りテレビをつけてみた。普段見ていないからか、全然知らない芸能人らしき人ばかりが出ている。……面白くないな。ブチっとテレビを消し、ボーっとしたまま時間が過ぎるのを待った

ガチャリ、とドアを開ける音が聞こえた

「ただいま!……ってヒョン!?」

何か焦っているようにヨンジェは言った

「ちょ、何か着てくださいよ!ほら、ちゃんと買ってきたんですから!」

ヨンジェはこっちには目もくれずポンポンと服を投げてくる。男同士なのに、何が問題なんだよ

「わかったから、投げるな」

俺は放り投げられた、タグがついたままのスウェットを着た。丁度いいぐらいのサイズだ

「いや、服とかわざわざ買ってこなくても……」

「罰として、宿題を教えてください!」

なんなんだ、コイツ。毎回俺が話そうとする度に遮ってくるし、それなのに気遣いだけはできるし。……意味わかんねぇ

俺はヨンジェに手を無理矢理引かれ、自分の部屋らしき、机がある場所に連れて行かされた。

「これ、ここ!」

ヨンジェは指差したのは意味の分からない数式が並んでいる問題。こんなの解けるわけない

「無理」

「教えてくださいよ……」

そんな泣きそうな顔で見つめられたら断るにも断りきれないだろ。はぁ、とため息をつき 俺はシャープペンシルを持った。
すると何故かその問題が頭にスッと入ってきて、俺はシャープペンシルを走らせだした。自分でもよくわからない、ただ感覚で解いていっている。
いつの間にか答えは出ていて

「……すごい」

隣でヨンジェは感嘆の声を上げていた。
この問題を見た瞬間に、何故か昔の感覚が甦った。なんなんだ、この感覚は

「これからも、宿題教えてくださいね」

返事なんてしていないのに、ヨンジェは満面に笑顔を浮かべて言ったのだった