Don’t want anything but you -47ページ目

Don’t want anything but you

got7の2jae中心の小説サイトです
最近はマクギョムにも手を出し始めました←
注意点などは「初めに」に書いてありますので
そちらに目を通していただければ幸いです




ある日ヨンジェはこう言った

「ヒョン!今日は一緒に料理しませんか?」

両手に野菜を持ってニコニコ笑顔で問いかける。俺には眩しすぎるけど

「無理。1人で作れよ」

料理なんてしたことないし

「えー……良いじゃないですか、少しぐらい……いっつもヒョンのお世話してあげてるでしょ?」

ヨンジェは俺の腕を掴んで揺さぶる。世話って、まるで俺が子どもみたいじゃないか

「世話って……わかったよ手伝うから」

「やった!」

大袈裟にガッツポーズをとり、ヨンジェはキッチンへと向かう。今までだったら本気でめんどくさいと思っていただろうが、今はそんな事1ミリも思わない。むしろ、そんなヨンジェを微笑ましく思う自分がいた

わざわざエプロンを着るヨンジェ
そこまで張り切らなくてもいいのに、と少し呆れ気味に溜息をつく。

「ヒョンも着てください!」

抵抗するのもめんどくさくて、されるがままに、俺はエプロンを着せられていた。
するとヨンジェは

「わー、ヒョン、意外に似合いますね」

なんてニコニコしながら言うからやっぱり敵わないな、と思った

「じゃあ、ヒョンはこの人参を短冊切りにしてください」

「短冊切りって何だよ」

「それも知らないんですか!?仕方ないな……」

そう言って、ヨンジェは人参を『短冊切り』という方法を実際にやって見せてきた

「はい、やってください」

包丁を無理矢理握らされ、ヨンジェは俺の手に自分の手を重ねた。触れている部分がどんどん熱を帯びていくのが分かる

「こう、こうです」

「わかったから」

そう言って握られていた手を離させた。するとヨンジェは不思議そうに首を傾げた後、ま、いっか と言って他の作業に移りだした

「……ってか何作るんだよ」

ずっと気になっていた事

「カレーに決まってるじゃないですか!」

自信満々なように言ったヨンジェだが……ちょっと待て。

「カレー?」

「はい!あ……もしかして嫌いでしたか」

ヨンジェは包丁を動かす手を止めて不安そうに俺を見上げた。……そうじゃなくて

「カレーだったら、人参もうちょっと大きく切るだろ」

「いいんです! 文句言ってないでちゃんと仕事してください!」

ヨンジェは頭の上に怒りマークでもついているようだ。本当に分かりやすい奴だな

「短冊切りが一番良いんですからね!」


短冊切りの人参、カレー


少し頭がズキッと痛んだ気がした


大学の宿題にしろ、料理にしろ、何をするにしろ、何故かしたことのあるような既視感に襲われる。……これは何なんだ?

それにヨンジェと居ると、ただただ毎日が楽しくて温かい気持ちになるのだ。そんな権利俺にはないはずなのに ……
犯罪者の俺には無いはずなのに。
ヨンジェは、俺の本当の姿を知らない。そんなヨンジェが、俺の本当の姿を知った時の事を考えると……怖くてたまらないのだ

ヨンジェが俺に優しくする度に 俺は胸が苦しくなるんだ。ヨンジェに嘘をついているようで
俺は、『犯罪者』なのに

ヨンジェとの距離が近づくたびに俺は、ヨンジェと一緒に居たいと思う度に俺は、真実を言えなくなる。離れなきゃいけない、そんなこと分かってる。アタマでは分かってんだよ、全部。

「ヒョン?一緒に映画見ましょうよ!」

ほら、こうして手を引かれるだけで心臓が跳ねてる。どうやら俺は、重大なことに気づいていなかったようだ。離れられない理由はもう一つ

ヨンジェの事が、好きだからだろう