目を覚ますと、白い壁、白いカーテン、白いドア。一面が真っ白な部屋。ここは、どこだ。
「やっと目が覚めたね……ジェボム。」
目の前には医者らしき人間がいた。どうやらここは病院みたいだ。何で俺が病院に?
ん? まさか……
またキリキリと痛みだす頭。
「無理しなくていいよ、また倒れちゃうから。」
今までにあったことを一生懸命に思いだしてみる。あぁ、俺はジニョンにまた出会ったんだ……ジニョン……中学時代の親友……
徐々に記憶が戻ってくる
「ゆっくり休んどきなよ」
彼はそう言ってまた微笑むと、この部屋を出て行こうとした。
……あれ、ヨンジェは……どこだ?
「ヨンジェ、ヨンジェはどこにいる?」
ドアを開けかけていたその男に聞く
「ヨンジェ君?ヨンジェ君はここにいるよ。でもまだ、ジェボムには会えないかもしれない」
困ったようにまた笑った彼。白衣に身を包んでいる彼はどこかで見たことがある気がした。少し笑った時に見える犬歯もそうだ。
ヨンジェ、俺はお前に何をした?そして、目の前にいるこの男は、いったい誰なんだ?
「俺たち、会ったことあるよな……誰、なんだ?」
彼は振り向かずにこう言った。
「無理に思い出さなくていいんだよ、本当に。……でもそんなに気になるなら言っておくね。」
少し間を置くと彼は言う。
「僕の名前はマーク」
そしてやっとマークという男はドアを閉めた。
マーク……?聞いたことがある。誰だ。絶対に知っているはずなのに。何で俺はこんなにもみんなの事を忘れているんだ。
ただ、一つだけ思い出した。
それはジニョンの事だ。
中学の時親友だったジニョン。
何でも話せる仲だった。大好きな、親友だった。
でも途中で俺から去った。俺が犯罪を犯したから。そばに居たら、ジニョンも犯罪者扱いされると思った。それに父が引っ越すと言ったから。
でも父親は、俺が何の犯罪を犯したのか教えてくれなかった。どれだけ聞いても教えてくれなかったんだ。あぁ……考えれば考えるほど頭痛は増していく。
全てが苦しくなる。もう今日は眠ろう……
……俺は一体ヨンジェに何をしたんだろう