Don’t want anything but you -22ページ目

Don’t want anything but you

got7の2jae中心の小説サイトです
最近はマクギョムにも手を出し始めました←
注意点などは「初めに」に書いてありますので
そちらに目を通していただければ幸いです




「あれ、お父さん。――は?」

朝起きるといつも隣にいた――がいなかった

「……」

「どこに行った?」

「……」

「どこに行ったんだよ!」

「もうアイツは戻ってこないよ……」

「どういう……」

「お前が犯罪を犯したから、返って来ないよ……」

「俺が、犯罪? そんな、意味わかん……」

「アイツは遠いところに行ったよ……」



『遠いところ』



「お母さんは、もういないよ。」

「ん?いないの?どこに行ったの?」

「遠いところだよ」



『遠いところ』



「お前は本当に自分がしたことを分かってないのか?」

「そんな……意味が……」

「記憶障害ってのは、本当だったみたいだな」

父は何故か嬉しそうにほくそ笑んだ

「記憶が……無い……」

「都合の悪い記憶は消えるんだろうなあ。いいな、お前のその記憶障害。俺も欲しいなあ」

この瞬間、初めて父親に殺意を覚えた。

「何だよ」

今までも納得いかない場面は多々あったが、これだけは許せなかった

「お前、自分がしたことを分かってるのか?」

もう一度同じ問いをされる。どれだけ考えてもそんな記憶はない。
でももし本当に俺が――を……
俺は恐怖に震えた。
もし俺が本当に――を殺していたのなら。

自分が、恐ろしい

そう思った。
確かその次の日だったかな。
ジニョンにそれを打ち明けたのは。
ジニョンは焦ったように言う。

「犯罪?そんな事ジェボムがするわけないじゃん」

違うんだ。俺が覚えてないだけなんだよ。
終始ジニョンは意味が分からないとでも言いたげな顔で俺の方をじっと見ていた。
記憶障害があると言った時には、今までなんで、と言われた。きっと今までなんで隠してたのか、と問いたかったのだろう。

ごめんと謝ると、ジニョンは暗い表情で俯き、どうしようもない気持ちをぶつけたいのか、話が終わるまで拳を握りしめていた。

その日家に帰ると、何故かスッキリと片づけられた部屋。段ボールが何段も重なっている。その中で俺は一人で父親の帰りを待った。
いつもなら――がいるはずの部屋。今日はいない。いや、もう一生来ることは無いのかもしれない。

もう、俺の中の全て消えてしまえばいいのに。いっその事、全部忘れてしまえれば楽なのに。

父親が帰ってきて、この段ボールたちは何かと問うと

「もう俺たちはここにいれないから引っ越すぞ。」

だと。本当に意味が分からない。
俺の人生はコイツによってすべて狂わされていたのかもしれない。
全てを思い出した今。考えるとそう思った。