”富士市 江尾江川氾濫後の清掃ボランティアに入りました。” | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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2023年6月5日。
2021年に江尾江川が越水した箇所を確認しました。
(以前の写真は上の記事にあります)

補強工事が功を奏し、この部分の越水は見られませんでした。
しかし、今回も12棟の「床上浸水」が発生しています。

次の写真をご覧ください。

江尾江川の支流(農業用水路)に最大水位を示すライン(水没線)が残っていました。

つまり次の図のような「内水氾濫」が起きていた可能性があります。

(河川堤防をいくら嵩上げしても、排水路が水をさばききれなった場合、溢れだした雨水によって建物や土地、道路などが水浸しに。これを内水氾濫といいます)

 

その後、常葉大学防災センターの小村准教授と合流。
床上浸水したお宅の調査に同行しました。
以下、小村先生のFBの記事から引用します。

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【教え子2人に支えられ、アラカンのオッサンも無事作業終了】

今日の活動は、10時過ぎから16時過ぎまで、富士市江尾(えのお)のお宅で床下に溜まった水を抜く作業のお手伝いでした。リーダーは、新潟県中越沖地震への被災者支援ボランティアを募った時、高校生で参加して下さった小川さん。その時の経験がきっかけで消防士になったとのこと。その彼の元で作業できたことは嬉しいことでした。
(中略)

立地や建物の修復については、富士建築士会会長の鈴木先生がわざわざ現地に赴き、相談に乗って下さいました。こちらについてもありがたい限りでありました。

明日は沼津市社協にボランティアに出向くつもり。水~日は動けない分、明日まではしっかりお手伝いしたいと思っています。

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この消防士さん、富士消防署の職員だそうです。
非番の日のボランティア。ありがとうございます。

 

小村先生のFBのコメント欄も引用しておきます。

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お手伝いに入ったお宅のご本人は、水害について大丈夫なのか?という問題意識は持っていたのだそうです。私は未確認なのですが、周辺に「浸水注意」の看板が立てられていたのが目に留まり、とおっしゃっていました。ただ、建売業者の「問題ない」との営業トークに負けてしまったとか。もちろん、被災後は「そんな指導はしていない!」との一点張り。聞けば、業界では、裁判沙汰の多い企業として(悪い意味で)良く知られた札付きの業者が建てたもの、なのだそうです。「問題ない」と言われ、水災特約を外して火災保険をかけてしまった、と。購入4年で2回の被害。それってあり?ご家族に感情移入せざるを得ないところでありました。

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水災特約を外していたというのは被災者のミスだとしても、
売主側には「重要事項」を説明する義務がある。

お手伝いに入って事情を伺ったお宅は、
「浸水想定区域図(想定最大降雨)」において
50㎝ の浸水が想定される場所でした。
この家を購入したのが4年前(2019年)。
調べてみると「水害ハザードマップの説明」が重要事項に追加されたのは2020年の8月。
周囲のお宅は皆、地盤や基礎を嵩上げしており、難を逃れている。

 

建売業者の「問題ない」との営業トークに負けてしまった、とのこと。
こうした業者を取り締まる方法は無いものか…orz

行政は法律通りにしか動けない。
重要事項説明が義務化される前の購入ならば、
業者に非はないのかもしれない。

しかし、
政治は弱い者の為にあるべきだ。
その思いを強くしました。

 

今週末、次の台風の影響での大雨が予想されます。

まずはご自分のお宅、そして水害ハザードマップをご確認下さい。