冷泉荘に行ってきました | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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2012福岡市都市景観賞を受賞した「冷泉荘」を視察。研究員の方から説明を受けながら中身を見せてもらいました。

 

同時受賞した「キャナルシティ博多」の社長さんからは何故こんなものと同列に扱われるのかと皮肉を言われたそうですが(笑)、まあコンセプトが違います。

 

「ひと」「まち」「文化」を大切に思う人々の精力的な活動によって、「古さ」を最大限に生かした「新しい」都市景観の可能性を示した。

というのが授賞の理由。

 

(『築100年を目指すビンテージビル 冷泉荘』は2017年日本ファシリティマネジメント大賞特別賞も受賞している)

裏に回ればこんな感じ。

これで物干しが突き出ていて洗濯物がぶら下がっていれば、もうそこはどこか異国の風景。

NPO法人 福岡ビルストック研究会の吉原勝己代表に聞いた。
 

ビンテージビルのコンセプトに賛同する人たちをどうやって呼び集めるのか?それはフェイスブックだけで十分!ただし、一ヶ月に一回はメディアで情報発信することが大事。
解体して建てなおす。それではあまりにも投資効率が悪い。
50年毎に立て替えると、オーナーに資産は残らない。
朽ちたビルに耐震性能を付加し、内部をリノベーションする。
そうしたビンテージビルには入居者が集まってくるという仮説を立て、実証実験を続け、再現性がある事を確認した。
今後は福岡だけでなく、柳川・久留米といった人口減少に悩む地域のまちづくりにも有効であることを実証していく。

レトロ物件は古いからこそ価値がある。
これをオーナー側に信用させるための工夫が必要。 

3年は退去不可というオーナー側への担保。
区分所有する複数の権利者には「民事信託」を利用。
新築の1.5倍の投資効率。これが本当の「儲かるまちづくり」。
 

「吉原商店街(富士市)なんて宝の山ですよ」

と吉原勝己代表は言う。
昨年、富士市都市整備部の職員たちが身銭を切ってまで視察に訪れ、こうした再開発手法を学んで帰って行ったという。
 

「シャッター通りをまるごとレトロフィットさせて、やらなかった商店街との10年後の比較をしてみたい。どこかに良いベンチマークは無いですかね?」
吉原さんは九州大学理学部卒業後、旭化成で医薬品の臨床実験に従事した研究者でもある。