この世界の片隅に | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

細野豪志サポーターズクラブ「豪衆会」は新規会員を募集中です。



友人がどうしても観ておけというので、
ロングラン上映中の「この世界の片隅に」を観てきました。
感想を言います。
 
観なければ良かった。
とても切ない話です・・・こんな時代を知らずに「すず」のようにのほのんと生きてゆきたい私のような者には毒です。
忘れたい物語です。これを書きながら、また涙が滲んでくるのを感じます。
原作を読んでいないので作者の意図は判りませんが、ヒロシマを彷徨い歩いていた浮浪児のその後が終劇後のエンドロールで明るく描かれていたのが「救い」でした。
 
恋愛映画でもあります。
観終わってすぐ自分の中に異変を感じました。
それは一刻も早く家に帰って妻の顔を見たいという衝動。
面と向かっては中々言えないので、寝息をたてて眠る彼女の横顔に「大好きだよ」と声をかける・・・そんなことしか出来ませんが、みんなこの世界の片隅で、自分にとって大切な何かを抱きしめて生きている事を思い知らされました。
 
映画を観た方に聞きたいんですが、
水原とすずを納屋に追いやり、玄関のカギをかける周作。
あのシーンをどう理解すればいいんでしょうか?
私はあそこで「みんな狂ってるぞ!」と叫び出しそうになりましたが、戦時中ってあんな風習があったのでしょうか?
 
玉音放送。やっと終わったねとホッとする年寄りたちの中で、すずひとりだけが「どうせだったら勝て」と言うようなセリフを吐いて慟哭するシーンも、未だに脳裏から離れません。