新成人の皆様、おめでとうございます。 | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

細野豪志サポーターズクラブ「豪衆会」は新規会員を募集中です。

新成人の皆様に少しだけメッセージを送りたいと思います。
僕が成人式に出たのは35年前です。
昔はステージに上がって式をぶち壊すような事件もありました。
でもここ数年、荒れる成人式というのは影をひそめています。

今年も各中学校ごとに様々なビデオレターが流され、
各々が旧交を暖める姿が会場の内外に溢れてました。

僕は吉原第一中学校のOBです。
当時は男子は丸刈り、女子はおかっぱ頭と決められていました。
信じられないかもしれませんが、ホントです。
一中で最初に「それはおかしいだろう」と声を上げたのは
実は僕たちです。
今は静岡日赤で外科医をやってる稲葉さんや
当時生徒会副会長だった僕らが
一中の正門に立ち、生徒たち皆に「校則改正」を訴えました。
考えてみると、僕は未だにこんなことをやっているわけですが、
今年20歳になった皆さんにも
「なんかおかしいぞ」と思った時は
きちんと声を上げてほしい。
そうした瑞々しい感性を忘れないでほしいと思うんです。

2016.1.10ロゼシアター前
 
いま、若い人の賃金は下がる一方で、
法人税を下げ、株の配当を増やす政策がとられています。
僕のまわりでも、株をやっている人とやっていない人では、
安倍政権に対する評価が正反対です。
株をやっている人からすれば、
本来なら福祉や教育や医療に使うべき税金を
株の配当に充ててもらっているわけですから、
こんなありがたい政権はないわけです。

人口が減り、
超高齢化する日本にどういう国家戦略があり得るのか、
衆知を集めて考えるべき時ではないのか。
今までの右肩上がりの経済成長を前提とした
「一億総活躍社会」というのはどこか間違っているのではないか。
 
英国では左派のジェレミー・コービンが労働党党首になり、
民間企業の再国有化や学費の無償化を提言しています。
いずれも、どうやって成長させるかより、
限りある資源をどう国民に公正に分配していくかを
優先的な政治課題にしています。
社会的な関心が
「成長」から「フェアな分配」に移りつつある
ということを日本政治家もきちんと考えるべきではないのでしょうか。

これを左翼のバックラッシュと揶揄する方もいますが、
アメリカでは社会主義者を標榜する人が
大統領候補に名乗りを上げ、
カナダではジャスティン・トルドーが
成長よりも国民の宥和を重んじる国家ヴィジョンを提示しました。
 
日本に欠けているのはこうしたグランドデザインです。
いまや新卒の4割が派遣労働に従事する時代になりました。
若い人の暮らしはどんどん苦しくなっていき、
一部のお金持ちの老人が得する制度に変わりつつあります。

新成人の皆様にお願いします。
選挙には行きましょう。
シルバー民主主義という言葉があります。
20代の投票率が低いために、
若い人は生涯獲得賃金で4000万円も損をしている、
そんな調査結果も出ています。
そうした現在の制度を変えていくためにも、
きちんと声を上げましょう。

「成長」から「フェアな分配」に舵を切る、
日本もそういう時期に来たのではないでしょうか。
皆さんにはそれを受け取る権利があります。