5/15 行政視察 | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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細野豪志サポーターズクラブ「豪衆会」は新規会員を募集中です。

社会福祉法人 南高愛隣会 

(目的)
触法障害者に対する支援およびグループホームについて

 

(タイムテーブル)
 8:30頃 長崎駅発

 9:59 大正駅着(宇野事業部長迎え)

10:05 あじさい着

法人全体説明(あじさい役員室 松村常務理事)

10:30 あじさい発

10:40 トレーニングセンターあいり(地域社会内訓練)

11:10 更生保護施設 雲仙・虹(前田施設長)

11:40 雲仙・虹発

11:45 くわた(共同生活援助)

12:00 くわた発

12:10 昼食(あじさい役員室 松村常務理事、前田施設長)

13:10 あじさい発(宇野事業部長送り)

13:22 大正駅発

14:10頃 島原外港駅着

タクシーにて移動(雲仙岳災害記念館見学)

(保存されている噴火災害被災箇所を視察)

16:00頃 島原外港駅発
17:30頃 諫早市着 

 

(感想)

累犯障害、高齢者更生へ司法と福祉が連携

万引など軽微な犯罪を繰り返し逮捕され、起訴相当だった累犯障害者、高齢者を不起訴処分にして、福祉支援によって更生を促す動きが出始めている。再犯で起訴、実刑で刑務所に長期収容され、出所後に再び犯罪を繰り返す悪循環が続いているため、司法と福祉の連携で累犯の連鎖を断ち切る狙いがある。(宮崎日日新聞 5月3日配信)

 

この新聞記事に取り上げられたのが南高愛隣会の更生保護施設「雲仙・虹」だ。

以前、山本譲司著「累犯障害者」を読んだことがある。これはこうした軽微な犯罪を繰り返す犯罪者たちに注目し、保護者が死亡した後の知的障害者の中には、刑務所を「終の棲家」とするしかない人たちもいると訴えた。刑務所内の実態はひどいものだ。知的障害者に対し「言うことを聞かないと牢屋に入れるぞ!」と𠮟り付けるシーンがある。彼らにはそこが牢屋だということにも気がつかない。

そうした障害者を刑務所から救い出そうという努力を続ける人がいる。刮目すべきは「共同生活援助」「地域社会内訓練」だ。大きな施設に収容するのではなく、一般企業における借り上げ社宅のように、現存するアパートなどを借りて地域社会と共に成長しようという姿がそこにある。忙しい農家のみなさんから感謝され、感謝されることで「明日もまた手伝いに行きたい」という意欲が沸いてくる。こうした善循環が彼らを、そして過疎化した地域社会を立ち直らせていく。良いものを見せていただいた。 昼食会で現在困っている事を陳情された。

県がこうしたグループホームを「寄宿舎」だと指摘し始めたため、新たな認可の妨げとなっていると言うのだ。あくまでもこれは「行政指導」であり建築基準法に違反するものではない。事実、福島県などは「グループホーム・ケアホームは一般住宅として扱う」という通達を出している。早速、細野豪志代議士に伝え、長崎県内の県会議員に動いてもらえるようお願いした。 法が認めても、県がそして市町村が運営の段階で行政指導するというのは、実はよくあること。末端に行くほど責任を取りたくないという意思が働くのかもしれない。こうした取り組みは「民間だからこそ」できることだ。行政はこうした高い志を邪魔してはいけない。