ある住宅メーカー。6ヶ月点検にも1年点検にも来ない。苦情を言うとクレーマー扱い・・・困り果ててNPO建築Gメンの会に相談の電話があった。床下に潜ってみると、早速「忘れ物」を発見。のこぎりが置きっぱなしだ。
見えないところは、こんな仕事ぶりだったりする。床板の釘打ち、何箇所か根太を外している。
一番気になったのは、こうしたボルトのゆるみ。アンカーボルトで支えているけど、1年たって大引きとの間にスキマが出来ている。今は良くても将来必ず「床鳴り」の原因になる。1年点検では床下も見たほうがいい。
床束が林立する中を「匍匐前進」で移動する。あっという間に汗だくになる。ほとんどのナットが緩んでいる。これを施工した方は「ダブルナット」の意味がわかっていない。
代金を払ってしまえばお客様は用済みというのか?
「担当者が辞めてしまったからわからない」というのは言訳にはならない。点検をしないでほっておいた住宅メーカーには猛省を促したい。
NPO建築Gメンの会 鈴木幸司