富士市議会モニター会議が開催されました | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 3月25日に議会モニターの皆さんの会議が開催されました。会議録の中から一部抜粋します。

(3) 議会全般について・その他
・市のウェブサイトで政務調査費が公開されている。各会派によって使用用途に偏りがあり、会議費は、会派平均が10.4%であるのに対し、民主ネットは41.3%。事務費は、平均が4.6%であるのに対し、市民クラブは、33.2%である。事務局がチェックしているので不正は無いと思うが、市民に誤解されないよう注釈をつけるべきではないか。

 政務調査費の決算書は〆後、10日以内に提出が義務付けられています。昨年度は僕が民主ネットの会計を担当していました。なぜ会議費が他会派の4倍になるのか、モニターさんの疑問に答えてみたいと思います。
 まず「
富士市議会政務調査費の交付に関する条例施行規則」によって、政務調査費の使い道は以下のように定められています。
別表(第6条関係)

区分

内容

資料作成費

(1) 調査研究資料の作成に要する経費

(2) 複写機使用料(事務局設置の複写機を含む。)

資料購入費

書籍、新聞、雑誌その他調査研究のための資料の購入等に要する経費

会議費

調査研究のための会議、研修会等への出席又は開催に要する経費(会場費、食糧費、茶菓子代、講師謝礼、講師送迎用車借上料、反訳料、参加者負担金等)

事務費

(1) 消耗品代(各種事務用品、原紙、封筒、筆記具、写真、諸帳簿等)

(2) 通信運搬費(市外電話料、郵便料、宅配便送料等)

(3) 会派が雇用する職員の賃金(調査研究のために臨時に雇用した場合に限るものとし、その賃金の額は、市の雇用する臨時職員の賃金に準ずる。)

調査旅費

会派の行う調査研究活動のために必要な先進地の調査又は現地調査に要する経費(交通費、宿泊費等)

その他の経費

上記以外の経費で会派の行う調査研究活動に必要な経費






 民主ネットの「会議費」が他に比べて多いのは、このうちの「調査研究のための会議、研修会等への出席」が活発に行なわれている為です。
 会派「民主ネット」は昨年15回の研修会等に参加しました。
 その内訳は、地域科学研究会主催が4回、JIAM(全国市町村研修財団)
http://www.jiam.jp/主催の市町村議会議員短期研修が3回、全国地方自治経営学会への参加が2回、その他6団体主催の研修会が一回ずつ。
 会派を構成する6人のうち、一回あたり平均2名を送り出しました。昨年度は延べ日数にして54日間の研修に参加しています。
 この費用が「会議費」なのか「調査旅費」にあたるのかの仕分けは議会事務局で行います。こうした研修会で他の自治体での先進事例を学ぶことが出来ますので、あまり遠くまで出かけなくてもすむという利点があります。もっとも現地まで出かけて現物を見るというのも大切なことです。私たちは与えられた政務調査費の範囲内で「旅費」にあてるべきか、「勉強会」にあてるべきか判断して使っています。
 埼玉県の弁護士さんたちと行った「貧困ビジネスを巡るスタディツアー」では、生活保護を食い物にする悪徳業者の実態を見て
、大きなショックを受けました。 
 日本公認会計士協会主催の「財政診断の盲点」という研修会では、夕張の市議会議員たちは何故、自分たちの町が財政破たんするまで気がつかなかったのか、そのカラクリを学びました。
 私は建築士です。その分野ではプロですが、知らないこと、知っておくべきことはまだまだ沢山あります。私たちは、先日の議会改革検討委員会で富士市議会の定数4減を決議しましたが、市政をきちんと監視していく為には、私たちのまちにも弁護士や公認会計士出身の市議会議員が、つまりその分野のプロが一人ずつくらい、居てもいいような気がします。

 富士市議会議員 鈴木幸司