田原総一郎さんとの対談 | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 中央公論の対談で、田原総一朗さんとご一緒しました。
 田原さんには、滋賀県立彦根東高校出身というローカルなつながりもあり、新人議員の時からお世話になってきました。ただ、後輩だからといって質問で手加減は一切なし。
 朝ナマなどでは、厳しい質問を何度も受けてきました。今回も、ズバズバと突っ込みが入りました。
 田原さん曰く、民主党は「保守リベラル」を使うべし。私からは、綱領に託した思いを話しました。実に、刺激的な対談でした。
(細野豪志@3/19)
20年ほど前、自民党の幹事長と対談した田原さん。
「そんなことは言えない」と口ごもる相手に
「国民に、そんな大事な事が言えないのか」と突っ込み
「確かにあなたはそう言った。はいここでCMです」
という見事な印象操作を行なった。
その後、自民党は参議院選挙で敗北、分裂へと進む。

当時自民党は東京佐川急便事件という疑獄の真っ只中。
金丸信というたがが外れ、党内抗争に明け暮れていた頃だ。
 
その後自民党は2年の野党暮らしを経て「自社さ連立」で政権の座に復帰。
6年間政権を維持した後、「消えた年金」「医療崩壊」などの問題で立ち往生、2009年、民主党政権が誕生する。
 
自民党官僚政治を見ていて非常にうまいなと感心するのは、細川以後の政権交代、それ以前の擬似政権交代ともに言えることだが、国民の不満を、そうした交代劇でガス抜きする手法だ。
 
今回も3年間で「年金問題」を民主党政権に解決させた後、「自公連立」で政権に復帰している。
実は麻生さんが「TPP問題」まで野田首相に解決を持ちかけていた節がある。
民主党政権が決めさせておいて、日米関係を鑑みて苦渋の決断・・・と農協にわびる算段だったわけだ。

小沢さんは細川政権崩壊の後
「もう一回予算編成をやれば、自民党を既得権団体と切り離せたのに」
と後悔したと言う。

民主党は予算編成を3回経験した。その結果、OECD加盟国では唯一「教育費より公共事業費が多い」と揶揄され続けた発展途上国型の予算編成から、普通の国の予算編成へと舵を切れた。

安倍首相も口では「国土強靭化」を唱えながらも、幼児教育の無償化を標榜し、教育費削減には手をつけず、
一部経済学者からは「素顔のみえない厚化粧予算」と言われながらも、プライマリーバランスにも気を配った予算編成を行なっている。
教育の無償化は先進国では常識。
こうした「安全運転」で行く限り、安倍政権は安泰だろう。
そして、与党が右に舵を切り過ぎないように、国会で追及するのが野党の役目だ。
 
第四の権力つまりマスコミが「与党の礼賛」に終始しているようでは民主主義の成熟は覚束ないが、その時、インターネットと言う新しいメディアが、どんな役割を果たしていくのか・・・私も、是非知りたいと願うひとりだ。

鈴木幸司