古民家再生。そして路地裏の活性化。商店街はこうして生き返る。 | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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建築家の山野潤一さんは古民家再生の第一人者です。
NHK教育の「ビジネス未来人 古い建物を生かす達人 サンワ工務店社長 山野潤一」(2006.05.12放映)の内容から紹介します。
 

 山野さんは熊本市上通というアーケードのメイン通りの裏手の上乃裏通りを中心に古い家を店舗に改装して、若い人たちの店作りをしている。店は、古い家屋を改装して、天井を取り外し、梁をむき出しにして、そこに大きな扇風機をつけた、ちょっとレトロっぽい美容室。あるいは、天井に工事用のライトを配し、店の中央にタイル張りの水道つきの水場があるお花屋さんといった具合だ。
 それもあまり開業資金のない若手の人に、自分が集めた、さまざまな古い家具や道具やガラスや電球やと、ありとあらゆるものを使って、できるだけお金をかけないで、オリジナルな店舗を作る。その古い道具たちを、若い人たちに、自由に持っていかせる。その道具たちが見事生き返る。
 (食環境ジャーナリスト金丸弘美さん)

 山野さんが手がけた店は市内だけでも100軒以上ありますが、上乃裏通りを中心に一軒一軒、現場を見せてもらいました。
 これがみんな、解体されるのを待っているような古い建物ばかりだったというのです。
 大正時代に建築された銀行を壊して「マンション」を建てようという計画が持ち上がった時、「待った」をかけたのも山野さんです。今ではそのレンガ造りの建物はピーエスという会社の店舗兼展示場に、見事に変身しています。
 残念ながら解体されてしまう建物から、古い家具やいらなくなったシャンデリアや建具や什器備品にいたるまで、なんとか生かせるものを拾い集めてくるのも山野さんの仕事です。
 古い旅館とブティックの組み合わせには目を見張りました。
 「トタン屋根のケーキ屋さん」で有名になった「アラモート」ではプリンを買いました。そこのパティシエさんは今でも山野さんとの約束を守り、自転車で配達を続けています。
 「SECOND SIGHT」の外壁が開くギミックには度肝を抜かれました。(次の日は佐賀市役所を訪れたんですが、市の職員から「SECOND SIGHT行きました?」と聞かれました)
 
 山野さんに案内されて、一緒に商店街を歩いていると
「山野さーん」「こんちは~」「今日はなんすか?!」
若い人たちからの挨拶がひっきりなしです。

 NHKは「古い建物を生かす達人」と名付けました。
ある人は「リノベーションのカリスマ」と呼びます。
静岡県富士宮市の「レストラン長屋門」も彼の作品ですので、お近くの方はどうぞ、ご自分の眼で確かめて下さい。

ただ、なぜこんなにも若者達から支持されるのか。
なぜ、あれほどまで寂れた路地裏が生き返るのか・・・

そこには作品を見ただけでは解らない秘密があります。
実は誰でもマネできることですが・・・本当に困っている商店街の方だけにお教えします。
あなたには、それを聞く「覚悟」がありますか。

法政大学大学院政策創造研究科1年
富士市議会議員 一級建築士 鈴木幸司

 




(昨年富士建築士会で開催した「山野潤一講演会」のポスター)