Facebook のこと | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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正月休みの間、富士市職員のかたから、fscebookというコミニケーションツールで、以下のようなメッセージをいただきました。


明けましておめでとうございます。
この度は、友達承認リク
エストありがとうございました。
恐らくは富士市職員ということで、お声掛けを頂いたものと推察いたします。
私の勝手な考え方なのですが、同じ市に在住する市職員と市議会議員の皆さんとのfacebook上における関係について、少し思うところがあり、折角のお声掛け頂きましたが、大変失礼ながら辞退させていただければと思います。
私もfacebookという新たな公共の場で、議員の皆さん方と公私の垣根を越えた交流をし、勉強をさせていただくことはとても貴重なことだとは理解しておりますが、一方で、一部の議員とfacebook上で友達関係にあることは、第三者から見て余計な疑念が抱かれないかという危惧感が少なからずあり、積極的になれないのが正直な気持ちです。
写真を拝見する限り、鈴木議員は、私も趣味としている自転車にも乗られているようですので、一個人としてお断りするのは大変心苦しい限りですが、ご理解いただければ幸いです。
生意気なことを言って、ご気分を害されたら申し訳ございません。
今後ともお世話になることが多いかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。



いいえ、とんでもないです。それも一つの見識ですから。

ただ、一点だけ僕の考え方を披瀝させてもらえればと思います。

私たち地方議員は、国会議員のような「歳費」ではなく、議員としての仕事をしている期間の(多くは議会の会期中ということでしょうが)「議員報酬」を受け取るように制度設計されています。
つまり地方自治法は・・・地域の、さまざまな職業や立場を代表する人たちを「地方議員」として選挙する・・・という制度を規定しています。(つまり、地方議員は国会議員のような専門職ではなく、原則、他の職業との兼職であることが想定されています)
 
そう思うから、僕は極力、議場以外ではバッジをつけないようにしています。私には公務のほかに、建築士として収入の道がありますから。
だから「第三者から見て余計な疑念が抱かれないかという危惧感がある」というのは、実は同感でして、気分を害するなんてことはありえません(笑)
 
認識し、判断し、行動する・・・そうした「自働機械」をロボットと呼びます。
行政当局には、法にのっとって正しく判断することが求められます。
同じデータを入力すれば、同じ出力があるように。でもね、そのままじゃあ「ロボット」と同じです。

だから「住民のこころ」を代表する「議会」が必要なんだと思います。


市の職員も、給料ぶん働いたあとは、「市民としてのこころ」を発露していいんですよ。
生意気を申し上げてすみません。
この先、一緒に仕事をすることもあろうかとおもいますが、今後ともよろしくお願いします。

鈴木幸司


     

お返事本当にありがとうございます。
私の戯言に向き合って真摯にお答えいただき、感謝を通り越して、感激しました。

地方分権一括法が施行されて早10年以上、「地方の時代」と言われながらも、なかなか本当の意味での分権改革が進まない中で、大阪市長、武雄市長といった方々や東日本大震災後の復興の取組みの中から、ようやく地域のことは地域でという動きが力強く出てきた感があります。
こうした中で基礎自治体の職員の責務はますます高まってくると思いますので、一職員としてもっと力を付けて行かなければと常々考えております。

facebookはそのためにもとても有益だと感じていて、日々、地方自治やまちづくりのトップランナーの意見を収集したり、自分の浅はかな考えを呟いたりしてます。
(もちろん趣味の自転車のこともですが・・・)

駄文を失礼いたしました。
今日は議員のお人柄を少し伺えた気がして、とても嬉しく、ありがたく思っております。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


ああ、武雄の樋渡市長をご存知なら話が早い!
最新刊の「首長パンチ」は読みましたか?
公立病院を民営化するなんて、とんでもないヤツだと思いましたが、事実関係を知って驚きました。
大切なのは職員の雇用と住民サービスなんですね。

仰るとおり、一括法以降の基礎自治体経営は非常にエキサイティングなものになるはずでした。ところが、いつまでたっても「県の判断を仰ぐ」とか「省庁の判断を仰ぐ」とかやってるわけです。
しかし、少しづつ変わっていくのだと思います。9月議会での一般質問で、制限付一般競争入札に「地域制限」は付けられないのか質問したところ、
こちらとしては「公正取引委員会の指導もあるので難しいかもしれませんが・・・」と助け舟を出したつもりが、意外にも前向きな答弁をもらいました。
可能ならばやってみればいいんです。地方自治体には「失敗する権利」が優先的に割り当てられています。

機関委任事務の全面廃止により、国からの通達・通知が「技術的な助言」へと格下げされ、法的な拘束力を失いました。
基礎自治体はそれらと対等に、法令を独自に解釈する権能を獲得したわけです。
地域住民と直接触れ合う、あなたがたは、通達が推奨する方法よりも迅速かつ効率的な運用が可能ならば、住民ニーズに合わせて「別途の方法」を積極的に採用しなければならないんですよ。
つまり今後自治体職員に求められるのは、そうした法務能力です。少なくとも法令の解釈に自信が無いからといって、都道府県の担当課や各府省の担当課に「お伺い」を立てるような悪習はやめるべきです。

もはや「末端行政」と自嘲する時代は終わりました。基礎自治体こそが「最先端行政」だと自負していいんです。
頑張って下さい。

鈴木幸司

PS.
すみません。ここでのやり取りを私のブログにアップさせていただいてもよろしいでしょうか?
書きながら、自分の考えをまとめるほうなので、こうしたやり取りは大変ありがたいです。(これもFacebookの効能ですね)
正月早々、職員採用への口利き問題なんかが新聞紙上をにぎあわせていますが、市の職員にも、ちゃんとした感覚をもった人間がいることを示したいんです。
もちろん、お名前はすべて伏字にさせていただきます。
ご許可の程、よろしくお願いします。
 


首長パンチ読みました!中身も感銘を受けましたが、個人的にはあとがきの「地方院」の提案が印象的でした。参議院の機能について疑問に思ってましたので。
武雄市の取り組みは自治体はとしてチェックしておかなければならないと思ってます。自治体のWebサイトをFacebook化するなんて、なかなか踏み切れるものじゃないですし。
私も基礎自治体職員が国や県を見て、いわゆる上を見る姿勢は終わって、市民と真剣に向き合って富士市に取って本当に必要な施策を考えていくべきと思ってます。残念ながら、財源の関係で、まだまだ国、県の事業に縛られることも多いですが…。

ブログの件は、お恥ずかしい限りですが、載せていただいて構わないです。ありがとうございます。



参議院の機能についてはまた後ほど書こうと思いますが、facebookってほんとに凄いと思いました。

基礎自治体の職員が「財源の関係で、国、県の事業に縛られることも多い」と嘆いています。
国の施策としては「一括交付金」というひも付きでない財源が重要なのだと思います。

権限委譲という言葉も改めたいものです。基礎自治体は国の下請けではありません。
今後は、下級のものに任せる「委譲」ではなく、対等を意味する「移譲」を使っていくべきでしょう。

がんばれ!基礎自治体
がんばれ!富士市役所!!

富士市議会議員 鈴木幸司