予算委員会四日目 | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 昨日、ついに、二号機の原子炉の温度が100度を切りました。すでに、一号機、三号機は100度を下回っています。あと、一山二山はあると思いますが、年内の冷温停止状態は視野に入って来たと思います。この日を何度も夢に見てきました。ここまで、来られたのは、原発で働くヒーローたちのがんばりの成果です。こうした事態を引き起こした以上、我々は、批判されてしかるべきですが、彼らの頑張りについては、是非とも皆さんに彼らの知ってもらいたいと思います。
 予算委員会も四日目。厳しい質問が続きますが、奮闘しているヒーローたちの姿を頭に浮かべて、今日もがんばります!
(9/29◎細野豪志)

 「クールダウン」の定義については前に書いたからもう書かない。「冷温停止状態」という言葉に異論のある方は9/22のエントリーを読んで欲しい。
 昨日100度を切ったことが、よほど嬉しかったらしい。この短い「今日のひとこと」に豪志の苦衷がみてとれる。
 水は100度以下では気体の状態でいられない。だから重力に従って低い方に流れる。メルトダウンして、どこまで落ちたか解らない燃料棒も同じ重力に従っているわけで、100度以下になったということは、燃料棒と冷却水が同じ場所にある「可能性が高い」ことを示している。これは「実は再臨界を起しているのではないか」という疑念が払拭されたことを意味し、「核爆発で、元の木阿弥」という危険性は、はるかに遠のいた。
 大臣とはいえ40歳の若造が、年長者に対して「国民の為に必要な犠牲を払え」と命じることの重圧がどれほどのものか、「奮闘しているヒーローたち」という言葉からも感じられる。不眠不休の激務にあたっている人々は物心両面での支援を必要としている。安全な場所にいる私たちは、モラルサポートを惜しむべきではない。
 今日の予算委員会で細野豪志環境大臣は「原子力安全庁」を環境省の外局として設置するのに伴い、同庁の運営をチェックする機関として「原子力安全審議会」を新設する方向で調整していることを明らかにした。審議会メンバーは国会の同意人事で、首相に対する勧告権限も与えられるらしい。今回の事故を防げなかった「保安院」と「安全委員会」は用済みということだろうか。あのデタラメな言い訳を聞く必要が無くなった分だけ、精神衛生上よろしいと思う。
 
富士市議会議員 鈴木幸司