代表に野田財務大臣  | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 富士市総合防災訓練に参加した話を書こうと思っていたのですが、昨日からアクセス数が急増。コメントもいただいちゃったので、少しだけ民主党の代表選について触れておきたいと思います。

 今回の代表選は、辞任する菅代表の残りの任期を務める代表を置く為に急遽行われたもので、党員サポーター投票は省略されました。

 マスコミというのは本当に「政略論争」が好きなんだなあ、そんなことをする閑があるなら被災地へ行けばいいのに…というのが正直な感想です。

 

 唯一東北出身の候補者だった鹿野農水大臣。69歳という年齢がジャマしたのでしょうか、しまいには泡沫候補扱いでしたが、今後は「震災復興担当大臣」として現地に常駐して頑張ってもらいたいものだと思います。

 

 野田さんの勝因については田中秀征さんの分析が秀逸だと思います。



 当初は増税一直線の印象が強かったん野田さんも、復興財源に「歳出の削減、人件費や特別会計の見直し」をあて、その後は「時限的な税制措置」とする方向を強調するようになり、軌道修正をはかっていました。

 実は、ロイター社の「市場が選ぶ次期首相」という事前アンケートでは野田さんをあげる声が圧倒的でした。経済筋はこの結果を好感触で迎えています。

 当初主張していた“大連立”は、その実現可能性が低下したことで、告示後は一転して与野党協力の形態について柔軟になりました。

「反小沢」についても、野田さんには前原さんおのような先鋭的なところがありませんから、小沢さんも協力しやすいでしょう。

 

 その一方で、海江田さんは数の力を頼り、菅政権がこぎつけた「3党合意」を反故にするなどと発言した為に、与野党のいらぬ反発を受けました。

 2回目の投票で逆転したことは、民主党の国会議員の示した絶妙なバランス感覚だと思います。



 野党が、与党のやることに何でも反対するのは、政治的に正しい行動です。民主党も野党時代にはそうやって法律の修正を勝ち取ってきましたから。しかし、あまりに強すぎる参議院は「総理の1年交代」という現象を引き起こしています。

 このままでは、また同じことがおこります。

 河野太郎さんなどは、終始一貫して民主党の若手に対する応援姿勢を見せています。しかし、残念ながら河野さんは衆議院議員。民主党がのどから手が出るほど欲しいのは「参議院での12議席」です。その辺を頭に入れて政局をながめると、大連立なんてヨタ話にごまかされなくてすみます。

(万が一、自民党との大連立があるとすれば、それは東北復興が主目的ではなく、定数訴訟で違憲状態と判断された参議院の定数削減か、憲法改正による参議院の廃止にまですすむ可能性があります。それくらい私たち日本人には、時として極端から極端に走る性質があります)



 しかし、本当に最近の政治評論家の話は当たらなくなりましたね。今回の結果を予想したのはロイターだけとは…。

 先日の静岡市での講演で辛坊治郎さんが、もう評論家は辞めたいとぼやいてました。

 だからと言って決して「大阪府知事選挙に出る」とは言いませんでしたが…(笑)


富士市議会議員 鈴木幸司