風評被害! | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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五山送り火問題、伊達市長が抗議の構え
 東日本大震災の津波で倒れた岩手県陸前高田市の「高田松原」の松で作った薪(まき)を京都の「京都五山送り火」で燃やす計画が中止された問題で、福島県伊達市の仁志田昇司市長は9日、市災害対策本部会議で、京都市と同市の大文字保存会に抗議文書を送付することを明らかにした。
 計画は放射能汚染を心配する声に配慮して中止されたが、検査では薪から放射性セシウムは検出されておらず、仁志田市長は「風評が拡大され、東北の復興が遠ざかる」としている。
(読売新聞 8/9)

 これはヒドイ話で、まさしく風評被害そのものです。箱根から西でも毎時0.1μSV程度の空中放射線を常時浴びていますので、健康被害のおそれのあると政府が発表した年間20mSVって、どれだけ大きな数字か解りますか?

まずディメンションをミリに統一します。
 0.1μは0.1÷1000=0.0001m
 それを露天で1日24時間、365日浴び続ければ
 0.0001×24×365=0.876

私たちも毎年0.88mSV程度の放射線は浴びているわけです。
これがどの程度危険かというと
積算放射線量が100mSVを越えると1%の人が癌になると言われますので、このまま放射線を浴び続ければ、
 100÷0.88=113.63
つまり113年後に100人に一人の割合で癌患者が発生し、そのうちのどうでしょう、今の医療水準で2人に一人くらいの方が亡くなる可能性がある、ということです。
絶対に安全などというものはありませんので、それに5倍の安全率をかけて、まあ年間20ミリシーベルトくらいなら大丈夫だろうと言っているわけです。

豪衆会ブログ-流山先日福島県いわき市にボランティアにうかがった時も、私たちは空中放射線量を監視し続けました。
これは途中の千葉県流山IC付近の数値です。表示は0.024mR。1ミリレントゲンは10マイクロシーベルトですから、毎時0.24μSVに換算できます。
箱根から向こう、東京都内はだいたい毎時0.2μSVと言われていますので、これは予想通りの数値です。
毎時0.24μSVに365日と24時間を掛けると年間2.1mSVとなります。
  
$豪衆会ブログ一方これが、福島第一原発から30数キロ離れた福島県いわき市久ノ浜での数値です。
表示は0.024mR。同様に1ミリレントゲンは10マイクロシーベルトですから、毎時0.42μSVということです。
これに365日と24時間を掛けても、年間3.7mSVです。それでも年間20mSVにはまだまだ届きません。
 
岩手県陸前高田市の「高田松原」の松で作った薪(まき)を燃やすことで、どれだけの放射能が撒き散らかされるというのか?

下の写真は、その久ノ浜の様子。
こんなに多くの人が、ボランティアに駆けつけている。

$豪衆会ブログ


関西から来たボランティアにもたくさん出会った。

今年、京都の人たちは、五山の送り火を見ながら何を思うのだろうか。

富士市議会議員 鈴木幸司