市町村議員特別セミナーのこと | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 民主ネットの6人で、千葉の市町村職員中央研修所(市町村アカデミー)で開催された「市町村議員特別セミナー」に参加してきました。
 
90分単位の授業で

1限目 岩見隆夫 毎日新聞編集委員
「地方選挙と日本政治の展望」

2限目 河田恵昭 関西大学教授
「災害対応力の強化-市町村の役割」

3限目 江藤俊昭 山梨学院大学教授
「地方議員の役割と改革の行方」

4限目 卯月盛夫 早稲田大学教授
    中橋恵美子 わははネット理事長
    生水裕美 野洲市市民生活相談員
 パネルディスカッション
「地域で取り組む協働のまちづくり」

とまあ盛り沢山の講義です。

私としては江藤さんの話が一番面白かったのですが、
今一番読者の方々が興味をもたれるのは
「災害対応力の強化-市町村の役割」
ではないでしょうか。
 
河田さんは
阪神・淡路大震災記念「人と防災未来センター」
の所長でもあり、
震度6以上の地震があれば、全国どこであれ、
自動的に救援隊を派遣する組織的な活動をされています。
以下、講義のエッセンスです。

まず各市町村で作成されている
「地域防災計画」を痛烈に批判。

・計画が詳細すぎて、これで大丈夫という錯覚が生じる。
・その結果、計画を立てた後、これにそぐわない点を
 あえて探そうとしなくなる。
・計画があると自分は必要以上に多くの事を知っている、
 と勘違いをする。
・具体的なアクションプランがないと他人事と思う。
・いざ災害が発生した時、
 行動を先送りする傾向に拍車をかける。
 
そうした必要以上に分厚い防災計画は
いざという時、避難所の枕にしかならない!
 
東北地方太平洋沖地震の半年前に
宮城県に招かれ、
「津波防災図上演習」を行ったが、
事前に10mの津波を想定して行うはずが
「地域防災計画に合わせて5mにしてください」
と言われたことを苦々しく告白。

あの時、10mで想定しておけば
何人かの命を救えたかもしれない。

その後、宮城県知事からの謝罪を受け
宮城県の復興の為に尽力しているが
仙台の庁舎の17階で仕事をしていると
5時のチャイムと同時に、
県職員がゾロゾロと帰っていくのが見えてびっくり仰天。

私の部署は税務だから関係ない・・・
私は教育委員会だから関係ない・・・

被災地の市町村では人が足らないということが
みんな解っているのに、まるで他人事。
 
国を批判する前に
自分達で出来る事があるだろうと
血を吐くような激白に続き、

災害時に急増する応急業務に対応した
「事業継続計画(BCP)」が必要だと結んだ。

長くなったので、このBCPについてはまた今度。

富士市議会議員 鈴木幸司