参議院選挙後に起こること | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 参議院選挙まで3か月。参議院選挙のマニフェストの作成作業が本格化しています。
 立ちあがった三つの研究会で、政府与党をあげて徹底的に議論。選挙区ではタウンミーティングで国民の声を聞きます。今日も、山形の県連大会の後で、マニフェストのタウンミーティングに出席してきました。色んな声が出るわ出るわ!与党が、全国的にこれをやれば、わが国の民主主義にとって画期的です。楽しみになってきました。(4/10細野豪志)

 政治の実相として、民主党のマニフェストよりも「連立協議」が優先されてしまう傾向にあることは否定できない。「安全保障政策」で社民党に引きずられ、「郵政民営化」で国民新党に引きずられてしまうのも、連立政権に「人質」をとられているためだ。
 山本一太さんが、2004年9月4日のブログで『民主党308議席、社民党7議席、国民新党3議席でしょう?「外交・安全保障」で社民党に引っ張られる(?)理由が分からない! え?「比例区80議席の削減」はまさか譲らないでしょうね?!(怒)』と怒っていた。
 衆院選の選挙結果だけを見ればその通りなのだが、山本さんは参議院における社民党5議席、国民新党6議席を失念しておられる。参議院を無視してはスムーズな政権運営が出来ない。
 
 その決戦が近づいている。もう100日を切った。
 民主党が衆院に300議席を持っている限り、民主党を中心とした政権はあと3年間続く。しかしこの参議院選挙の結果如何では、連立の組み換えが起こる可能性がある。
 社民党や国民新党と連立を組む限り、現在の「バラマキ政策」は止まらない。一方で平沼・与謝野新党との連立があれば消費税増税に舵を切るということになる。
 「外国人参政権」に最も熱心なのは、ご存知の通り社民党と公明党。小沢幹事長は公明党を引き込みたい一心で、党内の反対を押し切ってマニフェストにもないこの政策について言及を続けている。公明党との連立協議の目玉になることは間違いない。
 「衆院比例区80議席の削減」が実現する可能性が高いのは「みんなの党」と連立した場合だろう。みんなの党の主張する「公務員改革」を進めるためには、国会議員自らが血を流してみせる必要があるからだ。この場合、衆議院議員は「小選挙区300・比例区100」の400人まで減らされることになる。
 山田さん・中田さんの「首長新党」が連立入りすれば、現在の中央集権体制から地域主権へと動き出すことになる。
 自民党の中川さんや菅さんといった「構造改革一派」が舛添さんを担いで飛び出す場合も想定しておこう。この「新党」との連立は想像しやすい。小沢さんとその派閥「一新会」は新自由主義を標榜しており、もともとの性格が似ているからだ。この場合、シーリングの復活などを通して「バラマキ」抑制が図られ、競争原理の導入が進む。
 
 どの「新党」が躍進するのかは判らないが、いずれ「しっぽが犬を振り回す」ことになる。それが連立政権の宿命。
 「連立与党」は有っても「連立野党」は有り得ない。政治家が新党を設立する理由が「やりたい政策を実現させたい為」であれば与党に足場を置かなければ意味が無いからだ。まさか「定年規定に引っ掛かる為」というのが理由ならば、それは「死に欲」「私利私欲」だ。地域振興券などで公明党が自民党を振り回してきたように、小政党がキャスティングボートを握るのは現行の選挙制度の下では仕方が無いといえるし、それが小政党を率いる醍醐味でもある。
 
 ちなみに、うっかり民主党が単独過半数を制してしまった時はどうなるのだろうか。
 勝ってしまった場合は、皮肉なことに参院幹事長の輿石さんの影響力が低下することになる・・・輿石さんのポジションって、自公政権下での青木さんの立場と同じだからだ。
 以下かみぽこ「農政政局論」から引用します。
http://plaza.rakuten.co.jp/kingofartscentre/diary/201002160001/
 青木さんがなぜ自民党内で台頭し、強い影響力を持ち得たかを論じたのだけれどもね。一言でいえば、青木さんは参院で自民党が単独過半数を失った不安定さを煽ることで意思決定の主導権を握ったのだ。
 「こんなことでは参院選で負けますよ。連立パートナーと交渉できませんよ」
 こういう言い方で、参院の意思を政府・党の執行部に飲ませてきたのだ。
(引用終わり)

 もっとも「農地不正転用問題」が解決しない限り、輿石さん自身の当選は難しいかもしれない。実は輿石さんの次の参院幹事長が、民主党のキーマンになることは間違いない。

yan