1月29日の予算委員会。
自民党の斉藤代議士の質問の評判がすこぶる悪い。
本人は時宜を得た喩えであると得意のようだ。
しかし、
ハンガーノック状態、意識も混濁する中で転倒を繰り返し、
それでもゴールを目指す姿を見て感動させられた私には、
この発言には、常に結果だけを求める人間の、
他人を上から見下ろすようないやらしさを感じるのだ。
競技場で何度も倒れる彼女を正視できずに、
眼を伏せて、
それでも声を涸らして声援を送り続けた多くの観衆、
そして彼女のお母さんに対しても、
「福士加代子状態にするな」と言えるのだろうか。
そんな感想をもったのは私だけではなかったらしい。
Yahoo!政治カテゴリーの「みんなの評価」
http://seiji.yahoo.co.jp/giin/rev/detail/index.html?g=2008000423&s=0&d=2&r=1
をご覧いただきたい。
国民を侮辱するな!
暫定税率を廃止することで、大阪国際女子マラソンでの
「福士加代子状態を発生させるな」
とはどういうことか。
国民を侮辱するなと申し上げたい!
ひとつの法案に対しての考え方は様々だろうし、国会の中で与党と野党が互いに批判しあうこともあるのだろう。
しかし、野党を批判するのに福士加代子選手のような立派な国民を引き合いに出し、国会と言う公の場で辱めるようなことが許されるのか!
確かに大阪国際女子マラソンでのタイムや着順は、彼女自身が望んだ結果ではなかったかもしれない。しかし、最後まで諦めず、何度も何度も転倒しながら、必死で最後まで走りぬいた。ゴールしてからも担架で運ばれておかしくない状態だったが、本人が歩くことを望み退場して行った。
彼女はいくつもの日本記録を保有しているが、足が動かなくなって何度転倒しても最後まで走りぬく根性、すでに力尽きているのに競技場を出るまでは自分の足で歩いて退場しようと言う自尊心、応援してくれたファンに笑顔で応える優しさと責任感。
記録以上に、私は彼女の人格に感動したし、今回は結果は出せなかったとはいえ、同じ日本人として尊敬の念を抱いた。
斉藤氏は暫定税率を廃止すれば、道路行政が停滞することを主張したかったのだろうが、福士加代子選手が脱水状態に陥ってしまったこととどういう関係があるのだ。
結果が出せなかったことで最も傷ついているのは福士加代子選手自身だし、次のレースに向けて持ち前の明るさで決意を新たにしていることと思うが、その彼女を国会と言う公の場所で辱めるような行為は、いち国民として絶対許せない。
自民党は自身の法律を通すためならなんでもありなのか。
善良でその成績からも誇るべき国民を辱めてまで、法律を通したいのか!
勤勉で真面目に努力しているこの国の国民にふさわしい代議士ではないと申し上げたい!
投稿日時:2008年1月29日 19時59分 この評価を支持:153人中149人 |
製紙業界出身の代議士らしく、
再生紙の「エコ偽装」についても質問し、
業界を庇う姿勢を鮮明にした。
しかし、彼らは長年にわたって国民を騙し続けてきた。
古紙を使用せず、
あえてコスト高のパルプに頼ってきた製紙会社が、
今後、業界をあげて「価格改定のお願い」をしても
国民は納得しないだろう。
yan