排出データ改ざん:日本製紙、新たに4工場で違反
日本製紙(東京都千代田区)の北海道にある2工場(旭川、釧路)で発電用ボイラーのばい煙データを改ざんしていた問題で、同社は10日、他の全国10工場を調査した結果、新たに白老(北海道)、富士(静岡県)、岩国(山口県)、八代(熊本県)の4工場でも大気汚染防止法に違反する行為が判明したと発表した。全12工場の半数が違反していたことになり、記者会見した長谷川昇副社長は「地域住民にご心配、迷惑をかけ深くおわびする」と陳謝した。
同社によると、白老、岩国、八代の3工場では、排出基準値を超える窒素酸化物(NOx)を排出しながら、地元自治体に報告していなかった。また、富士と八代では、記録紙にデータが残らないように改ざんしていた。
「ボイラーを一度止めると再起動に1日かかる。現場が作業効率を優先したのかもしれない」と話している。
同社は、現場の判断だけで改ざんが行われたのかなど原因究明を続け、判明し次第、関係者を処分するとしている。また、再発防止策として、記録紙の厳格な管理や法令順守教育を徹底する。【小島昇】
毎日新聞 2007年7月10日 20時31分
うちのコも小児喘息で苦しんだ。
痙攣しながらみるみる血の気が引いてくわが子を抱いて
病院に駆け込んだこともあった。
公害なんて無いほうがいい。
でも、地域の基幹産業でもあるし、一族には国会議員もいるし、
おおっぴらに大昭和製紙(現日本製紙)を批判できない「空気」があった。
きちんと規制されているのならしょうがない。
税金納めてもらって、そのおかげで公共事業も増えて、
地域が潤うのならしょうがない。
そんな「空気」だ。
地元鈴川町のM・Sさんは言う。
「昔から、(洗濯物をおもてに干せないような)雨の日には、
急にニオイがきつくなり、煤煙が増えていた」
・・・現場が作業効率を優先した。
・・・現場の判断だけで改ざんが行われた。
本当にそうだろうか?
青空を希いながらも、黙って殺されていく声なき声もあるだろう。
「現場の人」には猛省を望みたい。
黙っていることは同罪なのだ・・・
by yan