異業種交流会「R139」その2 | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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R139

まちづくりに話がおよんだ時、

懐かしいセリフを聞いた。

 

個店の魅力」

・・・実は15年前にも、

同じ主張をする人がいた。

仮にA金物さんと呼ぶ

きめ細かい接客と経営者の人柄

時々はいる折込広告が

好調な経営を裏付けていた。

「結局は個店の魅力ですよ」
 
その頃、ある団体が、

吉原商店街を沼津の仲見世のようなアーケードにして、

大型トラックを締め出すべきだ、という提言をまとめつつあった。

当時、富士市役所前から東西に、

富士地区と吉原地区を結ぶ、立派な産業道路が整備されたからだ。

 

今では、

A金物さんの折込広告を見ることはほとんどない。

当時は珍しかったDIYショップも

カインズホーム、ケーヨーD2と大型店も増えた。

吉原商店街には歩道の上だけにアーケードが整備されたが

道路にパーキングメーターは設置されず、

大型トラックは商店街を抜け道として利用するようになった。


 

「実は大型郊外店などは脅威ではないのです」

とも言っていた。

 

確かに集客力というのは「個店の魅力」によるものだ。

まちづくり問題は「さびれる商店街の活性化」の問題とは別物。

  

「勝ち組」「負け組」の格差はまだまだ広がる。

商店街はシャッター通りと化してゆく。

   

しかし、相次ぐマンションの建設で中心人口は増加しているから

収入はより安定していく 。だから

「勝ち組」商店にとって、潰れた店は目に入らない。

 

他店はライバルに他ならない。

 

これが新しい経営者のホンネなのだろう。

そうか!

老舗商店街にとって

シャッター通り問題は「後継者問題」だったんだ。

 

「後継者がいる」

それだけで十分に勝ち組なのだ。

 

健全経営につとめ、借金をしないから、

後継者がいなければさっさと店をたためばいい。

 

家賃収入が期待できれば、

どんな店子にも店を貸してしまう。

  

かつては裏通りで営業していたような風俗店が

どんどん表通りに進出してくる。

  

シャッターがあるだけまだいい。次の15年で、

耐用年数の進んだ建物は解体され、

今度は、更地になっていく。

  

                     by yan