政治家やめます。 | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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政治家やめます。―ある自民党代議士の十年間/小林 照幸
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ほら、この辺まで名前が出ているんだけど、思い出せない・・・

そんな経験あるでしょ?

実は昨日、豪志と車の中で話していて、お互いどうしても思い出せなかった

自民党の元代議士さんの名前、

気になったのでネットで探してみました。

その方は、久野統一郎さんでした。ああ、すっきりした。

     

父親の地盤を受け継いだ2世議員が、地元の支援者たちにかつがれ、

有力県議や地元の市長たちに揉まれ、

いつしか、だんだん普通の感覚を失っていく自分の姿に愕然とし、

「自分は政治家に向いていないんだ。人を押しのけても、という性格じゃない」

と、政治家を辞める決断をするルポルタージュが、サンデー毎日に連載されていた。


久野さんは正義感あふれる良心的な「普通のひと」だった。

地方選挙と地元選出の代議士の関係が生々しく描かれている。

どっちが勝つのか判らなければ、両方にいい顔をしておけばいいのに、

そういうことが出来ないまじめな方だ。

愛地球博の誘致に成功し、

おそらくセントレア開港時には国土交通大臣の座が約束されていたのに、

もう我慢出来ない、とあっさり政治家を辞めてしまった。

 

もう時効になっているのかもしれないが、

ここまで書いていいのかと思うような記述もある。

例えば、自民党の議員には、

各派閥から冬には「もち代」夏には「こおり代」と称する資金が渡される。

政治資金として入ってくるお金についてだいぶ明瞭になって来ているが、

昨今、問題になっているのは「その使い道」のほうだ。


この方は、自分は国民の税金から歳費を受け取っているのだから、

そういった余分なカネは、

「地元の有力者たちに配る」とあっさり告白している。

  

この発言から、いわゆる事務所費の問題は、こういった領収書のとれない

「裏金」にからむ問題だということが窺い知れる。


明日の愛知知事選挙、どちらが勝つのかまだ判らないが、

県会議員たちが必死になって暗闘するさまを知ると、

「県」という行政単位は本当に必要なのか疑問に思えてくる。

   

by yan