北朝鮮は何をしたいのか…その1 | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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[北京 9日 ロイター] 中国を訪問中の安倍晋三首相は8日夜、北京市内で同行記者団と懇談し、北朝鮮が表明している核実験実施の可能性を排除するべきではないとの見解を示した。仮に実験を強行した場合には、軍事的強制措置に関する国連憲章7章の議論になるとの見方を示した。一方、8日午後の中国首脳との会談では、核実験実施は容認できないとの考えで日中が一致したとの認識を同日夜の記者会見で指摘。安倍首相は中国が北朝鮮に対する影響力を行使することに期待感を示した。
 安倍首相は懇談で、北朝鮮の核実験問題について「可能性は排除できない」とし「実施しないよう国際社会が強いメッセージを出すことが大切だ」と述べた。仮に実験を強行したした場合「北朝鮮にとっても深刻な事態になると十分に認識させなければならない」と指摘した。
 また「強行したら、国連で(軍事的強制措置などが含まれる国際連合憲章)7章に言及する決議について議論が行われる」と述べた。
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引用したのは前日の日中首脳会談を伝えるロイター電。

そして、翌日、金正日は核実験を強行した。


北朝鮮はなにをしたいのか?

自殺したいのでないなら、賭けに勝ちたいのだ。

今回の暴挙でレートをあげて見せて、突然、6ヵ国協議に復帰すると言い出すだろう。


 韓国の融和策は独裁者による核兵器の保有という最悪の結果を招いた。ノムヒョンは今日以降、「ヒトラーを信じ続けた」チェンバレンに比せられる。自国民を危険にさらしておいて、なにが「太陽政策」だ。韓国はこの期に及んでも北朝鮮が話し合いの席に復帰することを歓迎するかもしれない。

 しかし、面子をつぶされた中国は別の手を打つ可能性もある。

下図の見てもらいたい。朝鮮の最大版図「高句麗」である。

koukuri

 今も鴨緑江の北側には「朝鮮族」と呼ばれる中国人が多数現存している。朝鮮は分断国家だといわれるが、実は、同じ言語をもつ民族が「韓国」「北朝鮮」「中国最東部」の3つに分断されているのだ。

 韓国が、その悲願である北朝鮮との「統一」を達成すれば、次は鴨緑江を挟んで中国と対峙することになる。最後の帝国主義国家、中国はそれを望むだろうか?

 中国は先手を打って、核保有を明言した北朝鮮を軍事占領するオプションを捨てきれまい。

 脅しに屈して、どこぞのお人よし国家が援助の手を差し伸べたりしない限り、金正日の命運は尽きた。今後、北朝鮮が中国に併合されたならば、日本は韓国を援助し、それを非核緩衝地帯とすればよいし、金王朝が崩壊し朝鮮半島に核兵器を持った統一国家が誕生したのなら、日本は「自衛のための核兵器の保有」を匂わせて、逆に中国と結べばよい。それが「戦略的互恵関係」というものだ。


by yan