富田メモ(7/20日経のスクープ?) | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

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「天皇陛下が靖国参拝なさるのが一番」…麻生外相
 麻生太郎外相は28日午後、名古屋市で講演し、小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題に関連し「英霊からしてみれば、天皇陛下のために『万歳』と言ったのであって、総理大臣万歳といった人はゼロだ。天皇陛下の参拝が一番だ」と述べ、天皇の参拝実現が望ましいとの認識を示した。
 天皇の靖国参拝は1975年11月以来、行われていない。麻生氏は「なぜ(参拝)できなくなったのかと言えば、公人、私人の話(問題)だから、それをどうすれば解決できるかという話にすれば、答えはいくつか出てくる」と指摘、A級戦犯の合祀(ごうし)が天皇が参拝しない理由ではないと強調した。  (共同通信) - 1月28日22時59分更新

 国論をリードすべき政治家としては、ずいぶんと心無い発言だと思う。
 別に中国に遠慮して言うわけではない。陛下に対して不敬だと言うのだ。
 昭和天皇の心中を忖度すれば
「乃木ですら祀られていないのに、○○ごときを拝めというのか・・・」
というのが、ひとりの人間としての本音だろう。ひとりの人間としてだ。
それを公人・私人の問題などと矮小化させる無神経さを見ると、この人物には人として何か大事なものが欠けているのではないか、そう思わざるを得ない。
 戦争責任を昭和天皇ひとりに負いかぶせて、自分たちは安全なところで頬かむり。
 これがこの政治家の正体だ。
 
 A級戦犯などという言葉自体が、占領軍の造語にすぎないことも知っているし、日本には戦わなければならない理由があったことも解る。しかし、現に我々はアメリカに負けたのだ。東京裁判のような茶番を受け入れなければ主権の回復は為しえない。解っていながら受け入れる、一番悔しい思いをしたのは陛下ご自身だったろう。
 
 陛下の心は6月15日の御前会議の際、明らかにされている。「終戦のみことのり」を述べられる陛下を無視し、沖縄では敵を散々打ち破った、次は本土決戦だ、と進言し続けたのは誰だったのか。あの御前会議で終戦を決めておけば、原爆などという非人道的な兵器で、広島・長崎の何十万と言う無辜の民は無残に焼き殺されずにすんだのではないか・・・。
 戦後60年、今こそ真のA級戦犯は誰だったのか、日本人自らの手で明らかにしておかなければ、この男のように、天皇制を利用し、「陛下が靖国を参拝せよ」などと平気でのたまう無神経な政治家が現れてしまう。
 かつて戦争を指導した政治家達と一分の狂いも無く重なり合う。自民党というのはここまで腐りきったか!
 
 今上天皇にあらせられても、慰霊の行脚をライフワークとして、広島、長崎、沖縄そして昨年6月のサイパンと続けられている。御即位以来、一度として靖国には足を向けない。その意味するところに、ひとりの人間として、平和を愛する陛下の心情に共感をおぼえる。
 
 昭和27年、国会で戦犯の全面的赦免を決議している。その後、遺族等援助法の改正を通じ、東京裁判判決で「死刑」に処せられた被告人を「公務死」であると認定し、彼らを靖国神社に合祀するよう通達を出した。しかし、当時の靖国神社は陛下の心を想いやり、この通達を机の中にしまいこみ、完全無視を決め込んだ。
 
それが何故、宮司が変わると同時に急ぎ合祀されねばならなかったのか?
これは、何者かによる靖国神社の政治利用ではないか。
 
「山科であれば、ああはすまいに・・・」
 
陛下のお嘆きの言葉が、聞こえてくる。

(山科とは1966年当時の靖国神社の宮司、筑波藤麿。山科宮家から臣籍降下した元皇族であり、東大国史学科に学び欧米にも留学した広い視野をもつ歴史家でもあった。1978年急逝。後を継いだ松平宮司が、にわかにA級戦犯の合祀を決定) 
 
日経のスクープだというが、
富田メモの存在は、以前より取り沙汰されていたはず。
少なくとも読売は知っていた形跡がある。
 
読売新聞はこの夏、
ほんとうのA級戦犯は誰か」という特集を組む筈だったのだから。
 
              by ヤン