経済ジャーナリスト 渋谷和宏氏による講演
「激動する2024年の日本経済 コロナ後に輝く地域・リーダーの条件」
①激変する日本経済 私たちを待つチャンスとは
結論から言うと非常に大きなチャンス
トランプ大統領による10%の関税 米国の利上げ 円安 輸入物価の上昇
ただし、中国住宅バブルの崩壊
・ここ10年の日本経済2013ー2014
郊外中心に喫茶店 喫茶店型のファミレスの展開 開業ラッシュ
スタバやタリーズとは違う 1981年がピーク 155000店
1996年 スタバの出店 1600店 タリーズが800店
(2000年以降コンビニコーヒーの誕生で激減していた喫茶店の復活)
2011年7500店が底 2013年から右肩上がり
コメダ2012年419店→2020年1000店
ルノワールやドトールが郊外店舗として進出
フルサービス型喫茶店の復活 リバイバル需要の拡大
・キーワードは3つの数字
1947ー49年 2600万人 2000兆円超
第一次ベビーブーム 団塊の世代の引退
2012年から大量引退(就業人口の13%)
仕事から消費生活へ
コロナ禍で強制貯蓄に回った貯蓄が動き出した
→インバウンド シニア層を中心に沸騰するリベンジ消費
・出店戦略の根本的な転換
郊外の風景を変えていく チェーン店が進出
2600万人とは2024年までに引退した方々の累計
金融資産は2000兆円超え
その65%を65歳以上世帯がもつ
勝ち組産業のひとつがキャンプ関連
1997年金融危機 失われた30年へ そして2013年から右肩上がり
2013年 キャンプ人口700万人 2019年900万人
2020年1000万人超え? キャンピングカー特需
シニア層がインフルエンサーとなって「昭和レトロブーム」
若い人たちがキャンプに目を向け始めた。
ところが、ここでコロナ禍
強制貯蓄が50兆円から70兆円 2020ー2022
国内旅行 外食 コンサート といったリベンジ消費
都内で居酒屋が絶好調
値上げしても客数が増える(ワタミ社長談)
・自由に使える可処分時間の価値はコロナ前の2倍に上昇
→タイパを訴えヒットした商品が続々
「セルフケア」
第一三共セルフケアのアンケート
自由時間の価値はいくらくらいですか?
平均5091円 14%増
60代以上だと7399円 46%増
「物価上昇を感じていますか」yes90%
「服飾費 通信費を減らす」yes50%
「セルフケアを増やす」yes60%
コロナ禍の2018ー2011 の3年で時間の価値が急上昇
自由な時間の価値13638円 2.1倍に跳ね上がる
コロナ禍で失われた想い
タイムパフォーマンス重視
(切り取り動画 倍速視聴)
・行政ができること
健康に良いこと 例えばお茶の発癌抑制 市町村が主体になって情報発信すべき
回遊性の向上 効率的に観光できる取り組み MaaS
②輝く地域・輝く企業を実現する寄り添う力と提案力
「顧客に寄り添い生涯価値の最大化を目指す異色の起業
提案力で大手を凌ぐ中堅企業を紹介します」
・UBS (スイス)
純金融資産2億円以上がターゲット
資産は心の余裕 株価の上下より高配当 優良な不動産
留学でMBA取得
時間軸は10から20年 資産はお金だけじゃない
LTV;顧客生涯価値 ライフタイムバリューの最大化
人材スカウトで後継者を育てる手伝い そして遺言信託
新規顧客開拓ではなく生涯のお付き合い
変化に応じた適切な提案力で利益を上げる
③輝く人が最も大切にすること
「傾きかけた組織をU字回復させたリーダーのエピソードを紹介します」
激変の時代における輝くひとの条件とは?
・無私のこころ
北城恪太郎 元日本IBM 社長 ICU理事長
35歳まで平社員 エンジニア
36歳で職種替え 営業次長 メインフレームの取り扱い お客様のためになれない 定価販売は本社の方針
部長に怒られ常務に諭され椎名社長に手紙を書く
その後社長から呼び出しを受け、アメリカ本社でプレゼンテーション
定価販売の方針というのは「差別はダメ」ということ
「差別はダメだが、心底、お客様のためになると信じているのならやってみろ」
そして日本IBMの復活
「自分は出世レースのビリッケツ 出世とか自分のことは棚上げしていたのでアメリカ本社にも話が通じた」
(北城氏談)