関西棋院の入段制度 には、次の三つがあります。
1 院生からの入段
関西棋院の院生になってから、初段格で12勝4
敗の成績を収めると入段できます。
関西棋院の院生は「級制度」になっていて、大体
アマ5、6段で院生10級からのスタートです。
院生同士で対戦し9、8、7級と上がっていき、1
級の上に「初段格」があります。
院生同士の手合は、互先ではなくハンディ戦(1
級差=コミ3目)です。また、初段格と1級が打つ時
は、黒が2目半のコミを出すことになっています。
この制度は、日本棋院と異なり、毎年上位何人
が入段という仕組みではないので、入段者が数年
間一人も出ないこともあれば、連続して何人も出
ることもあります。
2 女流棋士特別採用試験
次の選考方法により入段します。
(1)一次審査 書類・棋譜審査で10人以内に限定
(2)二次審査 一次審査合格者によるリーグ戦ま
たはプロ棋士との試験手合
(3)三次審査 二次審査の成績を参考に入段審査
特別委員会が合否を判定
3 研修棋士制度
関西棋院には、研修棋士試験に合格した者を入
段させる制度があります。棋士を目指す人に門戸を
広げ、希望を与える制度として注目されています。
(1)試験対局 受験には関西棋士、棋院理事など
の推薦が必要ですが、四段以下の
低段棋士と2局、審査役(九段)と1
局の対局で、男性2勝、女性1勝す
れば合格です。
(2)人 数 等 男性10人、26歳未満(アマ名人な
ど実績があれば30歳未満)
女性 4人、30歳未満
(3)公 式 戦 研修枠予選を経て、七棋戦、女流棋
戦に参加することができます。
この予選は、次の①~③に該当す
れば免除されます。
① 本予選で20勝
② 七棋戦のA予選で枠抜け
③ 女性は女流棋戦のリーグ入りま
たは本戦入り
うまかった!