7月17日のブログに書いた母とワールドカップの話

 この度、母が属する俳句の同人誌に短文が掲載されたので、転載して紹介します。


ワールドカップ
 日本人として、日本の選手が戦う試合を応援しなければ、生きている甲斐もなしとばかりに、早々とテレビの前に座った。

 もちろん酒の肴もビールも用意して、選手の名前も顔も知らず、ましてルールなど知らず、ただ、あのボールが網の中にころがりこめば「勝ち」とだけ。

 私が最も見たいのは、笑顔を一度も見せず、あのにが虫百匹かみしめた様な顔の岡ちゃんこと岡田監督の笑顔を、ぜひ一度拝みたいものよ、と。

 その彼が笑ったではないか。

 而して、八十八歳の老婆も又、笑った。

 然るのち泪ぐんだが、併し、日本中の誰よりも、彼の奥さんが「万歳」をして笑ったはずである。

 夏の夜中に、雄猫のギン太と酒の肴を仲よく半分わけして、再び万歳三唱。
 
 これだから、一人暮らしはやめられない。

 「夫(つま)あらば 語るサッカー 冷奴」


 3年前に寡婦となった母の一夜でした。




 ギン太です。

$馬鈴薯と碁ショイモ