こんにちは(*^^*)

 

 

さあ、鬼退治の世界へ。

 

 

序章はこちら。

 

 

今回の旅は、時間の制約やらなんやらあったので、

巡った神社の順番は

バラバラです(笑)

効率の良さ重視で巡りましたw

ですが、鬼伝承を分かりやすくするために、

巡礼通りご紹介します(*^^*)

 

 

 

  始まりの地は。。。。

孝霊天皇がまだ皇子だったころ。

(大日本根子彦(おおやまとねこひこ)というお名前。

天皇になる前のお名前なので

天皇になるまでは、根子彦と書かせていただきます)

父である孝安天皇に

西国の鬼討伐を命じられます。

向かったのは隠岐の島。

 

隠岐の島に住む黄魃鬼(こうばつき)

という鬼の一族と戦いました。

ただ、この時黄魃鬼の一族の残党には逃げられてしまいます。

 

隠岐の島から伯耆国に戻ってきた根子彦は、

妻木(むき)の里という土地に根をおろし、

そこで朝妻(あさづま)

という女性と結婚し、

鶯王子(うぐいすおうじ)

という名の男の子が生まれます。

 

その頃、

手間という地域で、鬼が村々を荒らしているという

報告を受けた根子彦は、

その鬼が黄魃鬼であると知り、

手間の地へ討伐に向かうのです。

 

 

 

 

天満神社(南部天満)
御朱印はこちら

 

手間とは、米子市に隣接してる南の町

南部町にあります。

古事記にも記載があるんだけど、

当時この辺りまで海だったそうで、

隠岐の島で敗れた黄魃鬼が

海に逃げ、この地に上陸したそうです。

 

そしてこの地にある

天満神社

天満と書いて「てま」と読みます。

この神社は元々、この地を治めていた進紀成という人が

お伊勢参りをよくする人だったんですが、

年老いて伊勢神宮まで行ける体力がなくなった時に、

この地にお伊勢参りができる神社を建てよう

と思い立って、建てた神社。

なので、ここの主祭神は、天照大御神なのです(笑)

そして、この土地の氏神である

熊野権現を勧請したとされる神社。

なので、この地域ではとても篤く信仰されてきた神社です。

 

ただ、進氏が没落後は衰退の一途。

明治に入ってこの周辺の神社を合祀したり合併したりしたので、

御祭神はめちゃくちゃ多いです。

その中に、

樂樂福大明神(ささふくだいみょうじん)

という神様もいます。

この神様については次の神社で説明しますね。

この樂樂福大明神が

この鬼伝承神社巡りの鍵になります(*^^*)

 

 

 

    

根子彦はこの地で

黄魃鬼を討つべく

小さな館を建てました。

 

黄魃鬼と激しい戦闘を繰り広げるも

この地で討つことはできず、

またしても逃げられます。

 

そして、根子彦の元に、

父親である孝安天皇崩御の知らせが届きました

父の遺言で次の天皇になることになった

根子彦は

朝妻と鶯王子と共に都に帰ろうとするのですが、

朝妻は年老いた母親を残して

都には行けないと、

鶯王子とともに、妻木の里に残ることにしたのです。

 

この小さな館が後に

天満神社になったそうです。

 

 

 

  因縁に終止符を。再び立ち上がる

都に帰り、天皇となった根子彦。

その隣には后となった

細姫(くわしひめ)

 

可愛らしくも愛らしい姫との時間は

とても幸せな時間でした。

 

そんな孝霊天皇の心には、

一抹の陰が。

 

そう。

西国では、いまだ鬼が暴れ回っている。

特に、伯耆や備中ではそれは酷い暴れよう。

そして手間に、また黄魃鬼が現われたという情報が

入ってきます。

 

孝霊天皇は、今一度

鬼討伐を誓い

伯耆に向かうのです。

 

 

 

 

樂樂福神社(南部篠相)
御朱印はこちら

この神社は樂樂福神社とかいて

ささふくじんじゃ。

 

この鬼伝承神社巡りで樂樂福神社はなんと4つもでてきます( *´艸`)

では、

この樂樂福神社とはなんなのか。

もちろん、鬼伝承では孝霊天皇に深く関わっていますが、

ここではもう一つの深いかかわりをご紹介します。

 

 

それは

たたら製鉄です。

 

たたら製鉄とは、

砂鉄や鉄鉱石を溶かして

純度の高い鉄を生産する方法です。

 

古代伯耆の山々では砂鉄ががよく取れたことから

製鉄業がさかんに行われていました。

 

「樂樂」とは「笹」に通じ

古代では細かいことという意味で

砂鉄につながるそうです。

 

そして樂樂大明神とは、

砂鉄生産の守護神として

孝霊天皇及び皇后である細姫、

その子供である皇子に姫を含めた

一族の総称。

だということ。

 

なのでたたら製鉄が盛んだった

伯耆の南部地域には

この

樂樂福神社が多くあるんです( *´艸`)

 

 

この神社は集落の中の

小さな丘の上にあるんですが、

こんな感じで、

参道らしい参道もなく、

人様の家の横を通り抜ける感じなので、

本当に入っていいのか悩みます。ww

 

 

 

鳥居も今はこんな感じで朽ちてしまっているので、

樂樂福神社なのかどうかも謎w

 

この先に本殿があります。

 

 

 

    

孝霊天皇は、

篠相(さそう)の地に

館を構え、

黄魃鬼を待ち構える。

 

ここが、黄魃鬼との最後の交戦の地。

 

黄魃鬼との長い長い戦いに今、

終止符が打たれる。

 

 

黄魃鬼を倒すために建てた

篠相の丘には今、

小さな社が建てられ、

人々の営みを静かに見守っている。

 

 

 

はい。ここまでが

孝霊天皇が黄魃鬼を倒すまでのお話。

 

実際のところ、うち自身で色々と

鬼伝承について

調べましたが、

ネット上では限界があります(>_<)

 

なので、ここに書いた鬼退治のお話は

松本薫さんが書いた

月鬼譚から鬼伝承の部分を一部抜粋して

紹介させていただいてます。

 

月鬼譚は

松本薫さんが鬼伝承をもとに

創作されたお話なので、

全てを紹介することはできません。

 

本編部分は皆さんがこの伯耆に

訪れた時にお買い求めください(*^^*)

 

 

物語は第二章へ。

 

続きをお楽しみに。