最も古い「いろは歌」は経典辞書である『金光明最勝王経音義』(1079年)に7×7の字母表として書かれています。

平安時代以降、この「いろは歌」は上層階級の仮名習字手本としても使われ、また庶民の間でも徐々に普及したようです。


実際に「いろは歌」にはクロスワードのようなパズルとして読むことができる文脈が隠されておりが暗、それら暗号メッセージのように仕組まれていることがわかっています。


元来普及されてきた7×7の升目に並ぶ文字列を、いろいろな方向、角度に読むだけで、そこに秘められている折句を見出すことができます。その手法を簡単にまとめてみます。


まず7×7の升目の角を読む

次に縦と横の辺を読む

升目の中心をとおる斜線を斜めに読む

ジグザグに読む

上記のコンビネーションで読む

こうして7×7の升目に込められたメッセージを手繰り寄せながら読み通すと、表面的には七五調に見えていた「いろは歌」が、実際は平安時代に多用された五七五七七調で構成される文脈を成していることがわかります。


まず、このシリーズは、かなり複雑な謎解きになりますので、先に結論をお話します。


その折句に込められた内容が、イエス・キリストに関する信仰のメッセージにまとめられていることが挙げられます。その最も象徴的な事例が、上段左右の角と左下角の3文字からなる「い」「え」「す」と、下段一列で形成される「とがなくてしす」という言葉です。「いろは歌」の解読法は、単に升目をたどって読むだけで、そのテーマを簡単に見出せます。その角文字は確かに「いえす」であり、誰が見てもすぐにわかります。さらにはヘブライ語で「神」を意味する言葉が、ヘブライ語の発音のまま「やあうぇ」と綴られて「いろは歌」に含まれています。つまり「いろは歌」の歌詞の中にはヘブライ語ルーツの言葉が存在することが、折句の存在を解明することにより明らかになったのです。

これら一見キリスト信仰に通じると考えられる文字列が「いろは歌」に含まれることは偶然とは考えられないことから、そのメッセージ性に注目し、作者がキリスト教に通じる識者であると想定することが重要です。「いろは歌」の骨子は、「イエス、咎無くて死す」という角文字と底辺の折句からなる暗号文に象徴され、そこには明らかにキリスト信仰についての思いが綴られていたのです。


いろは歌の作者は、空海説、柿本人麻呂説、山上憶良説がありますが、この3人の中で、キリスト教に精通した人物という決定的な証拠として空海であると思います。

(空海とキリスト教については別のシリーズで解説します)