日本でもスマッシュヒットとなったDCコミック映画『スーサイド・スクワット』(2016年)。ティーンをはじめ若い女性を虜にしたのが、あの「バットマン」の最大の敵。悪のカリスマ=ジョーカーの彼女で、キュートなビジュアルで無邪気に悪事を働くヒロイン、ハーレイ・クイン。


クズだけど圧倒的に自由。そして、警察署に乗り込む際のマシンガンからしてキラキラ系でファッショナブル。"今までになかったヒーロー像"を持つ。

ハーレイを演じたのは、シリーズ3作とも、マーゴット・ロビー。「ハーレイの演技は何でもあり。掘り下げる余地がまだ多くあると感じていた」。

近年、『ワンダーウーマン』(17年)、『キャプテン・マーベル』(19年)とアメコミの女性ヒーローものが登場するなかで、ハーレイは精神科医からヴィランとなった"悪カワ"女。その仲間も、社会に虐げられまくっている者ばかりだが、暗い恨み節は一切なく、機関銃に足蹴りなど、ありとあらゆる手を使って、ヘナチョコな男たちをなぎ倒していく。思わず「最高!」と叫びたくなるような、パワフルなアクションを繰り広げるのだ。

女性ヒーローものは、『ブラック・ウィドウ』など、多種多様なキャラクターがアメコミの魅力だが、女性ヒーローも選べる時代に。そんな素敵な希望も持てる作品になっている。