1995年3月20日午前8時ごろ、東京の地下鉄丸ノ内線、日比谷線、千代田線の5本の地下鉄車内で、神経ガス・サリンがほぼ同時に散布され、乗客・乗員ら13人が死亡し、多数が病院に運ばれた。松本サリン事件、 地下鉄サリン事件など一連のオウム教団関連事件は、化学兵器が一般市民に使われた初のテロ事件として世界に衝撃を与えました。


オウム真理教とは何だったのか、彼らを生んだ社会とは何であるのかという根源的な問い掛けを今後も続けていく必要があるだろうと私は思います。


裁判で188人が有罪となり、法務省は2018年1月、この事件のすべての刑事裁判が終結し、2018年7月26日、死刑が確定した、6人の元教団幹部の死刑を執行。

6日には、元教団代表の松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚ら7人の執行がされており、これで13人の元幹部全員の死刑が執行されました。

一つの組織が起こした事件としては戦後最多となりました。


「日本人の意識」調査では,98年に「宗教離れ」が進んでいる傾向が見られましたが、オウム真理教の影響が指摘されています。地下鉄サリン事件のあと,裁判で教団による凶悪な事件が次々と明らかになり,98年に“宗教の危うさ”を感じる人が多いのは,このことも影響していると考えるのが自然な事です。