再び0から土地を探すことになってしまいました。

しかし、今までとは違って、今回は自分の中で土地を探す基準みたいなものがありました。


それは、最初に見た瞬間に、ここに住みたいと思う土地です。


そんな土地があるのか、確信はありませんでしたが、

そういう土地でなければ買わない、という意思は固まっていました。


不動産屋さんに、以前よりもさらに探す範囲を広げて候補地を出してもらいました。


訪れた場所は、やや郊外の最近開発された大型分譲地です。

やはり、最高と思われる区画は既に埋まっています。

ただ、分譲地全体の雰囲気は良いと思いました。

いちおう、ここで2~3候補と思える区画があったので検討対象に入れます。

しかし、点数を付けるとするなら60~70点といったところで微妙です。


その分譲地から山手にあたる場所にも大きな分譲地があるのを知っていたので、

そこにも足をのばしました。

ぐるっと回ってみましたが、良いと思えるような区画は余っていなくて、

そのまま帰ることにしました。


その帰りに、車を運転しながら、ふと横目に入ったのが、

なんとなく空き地がある場所でした。

ついでだからと思って、行ってみました。


そこも、分譲地でした。

まだほとんど家は建っておらず、1区画が比較的大きめです。

今まで探していた場所よりも比較的市街地に近いところなので、

坪単価もかなり高そうであることは想像できました。


しかし、車をちょっと降りて、土地を見ると、

ここなんじゃないか、と思いました。

さっそく不動産屋さんに問い合わせてみました。

予想どおり、とても予算内で買えるような価格ではありませんでした。

予算の2倍以上の値段でしたから(笑)


海の近くの分譲区画を気にいった私でしたが、

1人で勝手に見に行っただけだったので、

不動産屋さんに聞きに行きました。


販売中の土地には看板が立っているのが普通なんですが、

この分譲地全体が看板がほとんど立っていなくて、

でもほとんどが空き地という不思議なところだったのです。


それで、不動産屋さんに聞くと、

残念ながら私が気にいった区画は、すでに持ち主がいるとのことでした。


ここで、いったん海が見える家はあきらめましたが、

いや、あきらめ切れなく、ネットで自力で調べ始めます。

すると、若干位置はずれますが、いくつかあまっていそうです。

早速、現地に調べにいきます。

ネットでは区画を特定できるような情報は載っていないのが普通ですが、

だいたいの場所の情報と、小さく載っている写真で、

現地でがんばれば、ほぼ特定できました。

あまっている区画は、まあまあ良いのですが、

でも最初に良いと思った区画に比べると落ちます。

ここは、仕事帰りにも見にいったり、何回も通って悩みました。


だんだん自分の中に執念みたいなものを感じはじめていました。


しばらくして、不動産屋さんから情報が。

最初に聞きにいった区画付近で土地が売りに出そうだということです。

詳しく調べてもらうと、まさに私が希望していた区画そのものでした。

これには運命的なものを感じました。

しかし、売りに出るのは、まだしばらく先(1~2ヶ月)になるということでした。

翌日から、その場所に通いました。

夜の雰囲気。朝の状況。平日、休日がどんな感じか。


当然、嫁さんにも相談していましたが、悩んでいる様子。


候補の土地があるということで、実家の両親を呼んで見てもらいました。

親は、反対しました。

理由は、嫁さんの職場まで遠すぎる、ということでした。

育児があるので、その理由はわかります。

私も気になるところでした。


すると嫁さんも、ここは嫌だと言い出しました。

どうも、私がずいぶん気にいっているようだったので、

今までははっきりと言い出せなかったのかもしれません。


もう一つの候補。以前の最有力候補だった、山が見える区画です。

ここは、親も反対せずいい感じです。

嫁さんの職場からも今のアパートより近い場所です。


やはり、ここになるのか・・・と。

海の近くの土地は、自分の中でもかなり冒険的なところがあったので、

しょせん夢だったんだな、という納得の部分もありました。

しかし、あの感動的な光景をあきらめきれない気持ちも残っています。


そうして葛藤していて、しばらくたった頃に、

「山の見える区画」に買手が付いてしまったという情報が入りました。


土地の条件ですが、

・今住んでいるアパートと同じ校区

・坪数、金額

・日当たり、閑静なところ。。といった普通の条件


こんな感じで探しはじめました。


アパート付近の校区内には見つからなかったため、

途中からどんどん範囲を広げていきました。


いくつか候補が残ります。


・市街地にある分譲住宅地

区画、道路、公園など綺麗に整備されていて、

大型ショッピングセンターも徒歩圏内にあり、

言うこと無しでした。

でも、嫁さんが田舎出身だったこともあり、

あまり市街地的なところを好まなかったので保留に。

私は結構気に入っていました。


・郊外の分譲住宅地(山手)

山を切り開いて作られた分譲地。

道路をどんどん登っていくようなところなので、

だいたいどの区画もけっこう高いヨウヘキになっています。

坂道とヨウヘキが気になりますが、自然が近くにあり、

ここでもいいかも、ということで保留。


・ちょっと古い住宅街に残っていた1区画

最近まで畑として使われていたものが

売りに出されたような1区画です。

道路を挟んで正面が山で、リビングから見る景色が良さそうな感じです。

立地的には、市街地分譲と郊外分譲の中間くらい。

ここが最有力候補でした。


自分の中では、ほぼココで決まり、という感触を得ていたのですが、

欲が出てきたのか、絶対後悔しないようにという思いもあり、

自分でいろんな土地を見に行きはじめました。


その中で、かなり遠い、海に近い分譲地を見にいったときでした。

アパートから車で1時間弱くらいのところにあり、

もはや当初の条件は関係なくなっていました・・・(笑)


わりと最近の分譲地らしく、道路や公園なども綺麗で気にいりました。

そして、区画がまだたくさん残っています。


今まではどこにいっても、残りものというか、

いい区画は先に売れてしまっているのが当たり前なので、

当然という感じであまり気にならなかったのですが。

さすがに一番良さそうなところは埋まってしまっていますが、

それでも今までなら望めないような良い区画がまだまだたくさんありました。


この時点で、嬉しくなって、

いいな~と思いながら、いろいろ区画を見てまわりました。

非常に大きな分譲地で、その端のほうまで行きます。

あまりに端すぎて、まだほとんど家は建っていません。


そこから見た景色が衝撃でした。

道路を挟んで、前面180度が海。

水平線が丸くなって見えます。


私の中で、全ての条件を捨ててでも、

ここに住みたいという思いが出てきました。


今、思うと、

この時がはじめて、

住みたい家、土地について考えはじめた瞬間でした。