だんだんと日常の生活に戻れそうな気がしてきた。
仕事もできそうな気がする。
どうやらわたしは2週間くらいで退院できるようだ。
いつまでも入院しているわけにもいかない。
手術の後も少しずつ身体も元に戻ってきたので普通通りの生活ができそうな気がする。
でも、全摘ではなかった。
残りの腫瘍はどうなるのだろうか?!
先生か言うには半年か1年に1回検査をして様子を診なければいけないそうだ。
MRIで大きくなっているか、小さくなっているか、そのままかそれを調べることになるらしい。
やっぱり一抹の不安はある。
このまま家に帰ったら、帰りたい、でも無理をしてしまうかもしれない。
子どもたちも私が早々に家に帰ると完治したと勘違いするかもしれない。
私も入院中、母に負担をかけたのでこれまで以上に無理をしてしまうかもしれない。車の運転もしなければならない、安全運転がすぐにできるのだろうか?それに3度の食事もきちんと作れるだろうか?いきなり帰ってからあれもこれもとやりすぎてしまうのではないだろうか?!
そうなるとまた、再入院ということもあり得るかもしれない。色々なことが頭をよぎっていた。
ふと、思い出した。
廊下に「院内コンサート」の張り紙があった。
病院の先生たちが主催で季節の変わり目や何かのイベントに合わせてコンサートをしているようだ。
音楽を聴くのは好きなので聴いてみたい。
今でこそ音楽療法とか盛んに言うようになったがこの頃はそんなにまだ広まってはなかった。
医者の先生たちが楽器を奏でるなんて滅多に聞けれることではない。
ピアノとバイオリンかチェロの弦楽器だったように思う。
それに曲目も7曲か8曲くらいあった。
これを聞いてから退院すると3週間くらいの入院期間になる。
3週間くらい入院したら身体も腫瘍も落ち着くのではないだろうか?!
院内のミニコンサートか、聴く価値はありそうだ。
自分のことは自分が一番よく知っている。
たぶん、2週間だとまた倒れるような気がする。でも3週間ならちゃんとやっていけそうな気がするのだった。
