かれこれ脳腫瘍になってから15年以上の月日が経った。
脳腫瘍になってから手術をしてしばらくは年に2回MRIを゙していたがいつの間にか1年に1回のMRIの検査になった。
薬も飲んでいない。
なんだったんだろうかと思う。

突然病はやってくる。
自分の身体なのに自分のものではない、そう思った。
確かに全身麻酔で14時間の手術を゙した。
それでも全摘にはならなかった。まだ頭の中に腫瘍が残っています。
これからも腫瘍がなくなるまでは一生病院に行くのは間違いない。
手術をしてしばらくは熱が出たら病院に来てください、と言われていた。
心配していたがなんとか熱が出ることもなく過ごしている。
仕事も変わって今は毎日1000歩位は歩いていると思う。おかげで以前は冬になるとよく風邪をひいていたが今は風邪をひいてもすぐ治るし、なってものどの痛みやせきが出る程度だ。
無理はできないけれど普通に暮らすにはなんとかやっていける。
頭の中の腫瘍はどうすることもできないけれど。
手術の時に片方の聴力の線を取ったので片耳だけになった。
それでも人と話はできる。
もうそれだけで十分だ。
人のひそひそ話は聞こえない。もうそんな話はしたくも聞きたくもない。
親しい人と会話できてあと仕事で困らない程度に聞こえれば特に問題はない。
いつの間にか脳腫瘍という病と共存していたのかもしれない。