私はじいちゃんが大好きだった。
頭は真っ白で角刈りで顔もキリッとしていた。
そんな外見だから無愛想で言葉もそんなに多い人ではなかった。
でも、本当に私を見る目はとても優しくてあったかかった。
いつもじいちゃんの家でいるときは1時半か2時頃?になるとじいちゃんがうどんを作ってくれてそれを食べていた。
そのうどんがとても美味しかった。時々蕎麦になることもあったがそれも美味しかった。
そしてそれを食べるとだんだん眠たくなってじいちゃんがあぐらを組んだ足に乗っかってじいちゃんの腕を腕枕にして昼寝をしていた。
いつもうちわで扇いでくれたのでその風がなんともいえない心地よさでまた、足でゆりかごのように揺らしてくれていたのでいつの間にか睡魔がやってきてそのまま寝てしまっているのでした。
そして3時か4時くらいになると目が覚めて家に帰るのが私の日課でした。
目が覚めるとその部屋には誰もいなかった時もあるし、まだじいちゃんがそのままいてくれたこともあった。
なんの話をしていたのか、それさえももう思い出すことができない。遠い遠い昔の思い出。
でもその丸いちゃぶ台でうどんを食べてそのまま眠っていたことだけは今でもちゃんと覚えていてはっきりと思い出すことができる。
じいちゃんが大きな青色の前掛けをしてうどんを作ってくれていたことも。
そしてその後にじいちゃんが亡くなった。
その時に誰かが「もう、あんな美味しいうどんを作れる人はおらんなあ」と。
私は本当に美味しいうどんを食べることができてとても幸せでした😊
いつもかまぼことネギが入っていた。出汁はカツオとイリコだったような気がする。
今でもあれ以上のうどんを食べたことはない!
何よりもじいちゃんがうちわであおいでくれたあの心地よい風を今でも覚えている。
今年も春分の日がやってきた。
じいちゃんのお墓に行ってありがとうと言って来ました。
聞こえてるといいんですけどね。
