⇒第1話『ヒロトの原点』
高校時代のヒロトは、
サッカーに打ち込むことにより
充実した高校生活を送っていた。
しかし、それはいつまでも続かない。
ヒロトの通っている高校は県下NO.1の進学校。
早々と進路をについての選択を迫られる時が来た。
1年の冬に文系と理系の希望を決めらなければならなかった。
ヒロトにとっては酷な話だ。
今までずっとサッカーに打ち込むことにより、
自分の学力から逃げていたから。
でもヒロトだって実はわかっていた。
それは逃げているだけで。
自分と向き合うと怖くなるから。
アイドルを断念した今、サッカー選手になんてなれる
わけもないのだから。
自分が通っている学校は進学校。
いつか学問に関して向き合わないといけない時が来ると。
それが高校1年の冬に来てしまったのだ。
高校2年から文系か理系かに分けられる。
だからどっちに行くのか決めろということ。
ヒロトは悩んだ。
文系に行ったらどういう人生を送るのか。
理系に行ったらどういう人生を送るのか。
16歳のヒロトにはさっぱりわからなかった。
では、ヒロトの周りの友達はどうだったのか?
ヒロトの周りの友達は、ほとんどお金持ちの子だった。
医者や弁護士、企業の社長など。
となると凄いのが、
医者の息子
↓
将来は医者
↓
医学部志望
↓
理系
弁護士の息子
↓
将来は弁護士
↓
文系希望
↓
文系
というように簡単に進路が決まるのだった。
理系=医学部志望
文系=弁護士志望
という、なんともハイレベルだが
シンプルな進路の決め方だった。
彼らのようなエリートの息子というのは、
勿論、思春期なりの親への反抗はあるが、
このレールにあえてそむく必要はない。
だから自然とそれに向けて勉強をするようになっていった。
しかし
父親は普通の会社員、母親はパートのヒロトには
そのようなレールは無かった。
理系に行けば
医者になってお金持ちになれる。
文系に行けば
弁護士になってお金持ちになれる。
でも
「それ以外の職業ってどうなんだろう?」
「学力がなかったらどんな職業につくのだろう?」
そうなると、
「きっとお金持ちにはなれないだろう?」
「だって両親を見ればわかるじゃん!」
じゃあ、
「何をすればいいんだよ?」
ヒロトは将来について初めて悩むのだった。
中学生の時からなんとなく「お金持ちになりたい」という夢が
この時点で見えなくなっていたのだ。
周りの友達は比較的簡単に進路を決めていく。
でも、ヒロトはいつまでたっても決まらない。
考えるのが嫌だから
逃げるようにサッカーをする。
しかし、
サッカー部の友達も予備校に通うようになり、
練習に来なくなる。
ヒロトは焦った。
でも考えたくない。
ヒロトの人生の中で最も
迷走していた時期だったであろう。
親はいい大学に入って欲しい。
それだけは、わかっていた。
「いい大学って何?」
ヒロトは答えを見つけられない。
大人も明確には教えてくれない。
将来が決まらないという人というのは、
決まらないのではない。
将来の「明らかな惨めな自分」になりたくない
というだけの話。
三流大学に行く人間は、
三流の人生しか待っていない。
国が用意しているレールというのはそういうものだから。
そこでヒロトは親とも相談したが、
またしても、サッカーに逃げることにする。
その当時のヒロトには、
人生の充実はサッカーしかない。
でも、サッカー選手にはなれない。
そんな事はわかっている。
だからとりあえず大学でもサッカーをしたい。
高校と同じように、
毎日毎日サッカー漬けの生活をしたい。
それこそが、
今の自分にとって人生そのものだから。
ということで、
ヒロトは明〇大学に進学した。
(某国立と早慶はみごとに落ちましたw)
しかし、県下NO.1の進学校からは
どちらかというと、劣等生が行く大学だった。
そこであれば、
サークルのようなチャラチャラしたものでなく、
部活として真剣にサッカーをやりたい。
この時期、
ヒロトは一番両親と揉めた。
子供ながらに親への罪悪感を感じていた。
自分のために熱心に教育をしてくれ、
レールを引いてくれた両親。
しかし、そのレールを
自分からはみ出すことを選んだ。
でもその当時には、
まだはみ出した先のレールを
自分で見つけることも作ることもできない状態。
ただただ親には申し訳ない。
だからこそ、大学でも自分の力でつけるしかないと思った。
その頃から、両親に対しての孝行心が強くなる。
反抗期の時期も過ぎ、
自分の無力さを改めて知り、
親への愛情が再確認でき、
親への罪悪感を感じ、
そこで、親孝行が芽生えるようになったのだった。
ただただサッカーに打ち込む。
そのためだけに大学に進学することになったのだが、
大学ではヒロトは
ある人との出会いから
ビジネスの世界に初めて興味を抱くようになる。
⇒第4話 『初めてビジネスとの出会い』へ続く
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