⇒第1話『ヒロトの原点』
ヒロトは14年間働き続けた会社を辞める決意をした。
以前お世話になった『I』社長とは時々連絡を取らせて
いただいてたので、会社を辞める事をまっさきに報告した。
『I』社長からうちの会社に来て欲しいと言われた。
いや、むしろその言葉をヒロトは待っていたのだと思う。
『I』社長の下でまた、1からビジネスを学ぶつもりで
入社を決意した。
勢いはハンパなかったが少数精鋭の会社だったので
ヒロトは2年後、コンサル営業部の部長になった。
そんな時、ある男との出会いから、
ヒロトの考え方にある変化が生まれる。
その男の名前は『R』。
『R』との出会いは、
会社の先輩からの紹介だった。
ヒロトが転職した会社に歳が2個下の先輩がいた。
この先輩も非常に能力が高く、
以前、飲食店を経営していたほどの実績の持ち主だった。
ベンチャー企業というものはそういうもので、
元経営者なんていう肩書は珍しくない。
ヒロト自身もかなり実力をつけていたので、
その先輩ともだいぶまともに会話ができるようになっていた。
そんな時、
その先輩からあるお誘いを受けた。
それは、
その先輩がイベント事業もしていて、
そのイベントを手伝って欲しいというもの。
イベントというのは主にビジネスセミナーで、
著名な講師をゲストとして招いて、
セミナーを経営するというもの。
こうして、そのスタッフとして
ヒロトも参加する事になった。
著名な講師とも知り合いになれるし、
イベント事業の運営や集客のノウハウも学べるようになる。
後にヒロトの人生を動かす男『R』は、
そのイベント事業スタッフのオーナーだった。
そのビジネスセミナーは、
会社の先輩がMCを務め、ステージ上で輝いていた。
しかし、裏では全て
『R』の指揮の下、
その事業が運営されていたのだ。
『R』はその時29歳。
既に月収が3000万円だった。
「げ、げ、月収??」
年収でも凄いが、
月収が3000万円だったのだ。
会話をすればその人の凄さがわかる
というのはよくある事だ。
ヒロトもベンチャー企業との社長とは
何度もお会いした事があるので、
その感覚は研ぎ澄まされていた。
その中でもやはり『R』は別格だった。
話をしただけでそれがわかる。
聞けば『R』は、
某外資系戦略コンサルティング会社で、
入社1年目で全国3位の営業成績を収め、
入社2年目には退職してすでに起業した経歴だった。
月収3000万の内訳は、
経営コンサル
インターネットビジネス
貿易
等で収益を上げていた。
しかも恐ろしいのが、
自分一人でほぼ回していたので、社員はいない。
クライアントの中には、
誰でも聞いたことがあるような企業もあった。
イベント事業も裏方で運営する程度で、
スタッフも『R』を慕う若者だけ。
スタッフの給料も発生していない。
間違いなく『R』は化け物だった。
しかし、
ヒロトが一番衝撃を受けたのは、
今まで自分が思い描いていた社長像と
『R』はまるっきり違っていたとこだった。
例えば、
ヒロトが今務めている『I』社長。
時計はロレックス。
スーツも高級。
車も欧州の高級車。
マンションも高級マンション。
サイバーエージェントの藤田社長や
楽天の三木谷社長も同じような感じだろう。
堀江さんはファッションは適当だったがw
会社形態は、
M&Aを繰り返し、上場企業となり、
社員数も数千人という大企業の社長だった。
でも『R』はどうだろう?
『R』に会う時はいつもラフな私服。
夏に会う時は、Tシャツに短パン。
このへんは堀江さんに同じだがww
住んでるところは、
普通のマンションだ。
確かに広くはあったが、
事務所と兼用しているスペースが広かっただけ。
法人化していたと思うが、
『R』から名刺をもらったこともない。
「社長」という感じもない。
ただ、『R』という個人でビジネスしているようなもの。
社員もいない。
オフィスに毎日通うわけでもない。
平日と土日の区別もない。
毎日休みと言えば休みだし、
毎日仕事と言えば仕事と言える。
当時、ヒロトが熱心に勉強している時、
あるフレーズを聞いた事があるのを思い出した。
「社長は自由人」
というフレーズ。
社長は会社を大きくし、
年商が上がれば社長の年収も上がるが、
社員が増えれば増える程、
その責任は圧倒的に増えていく。
社員は勿論、社員の家族まで背負わなければいけない。
華やかな生活に見えるようで、
実は社長は不自由で悲しい存在だ。
社長になるという事はそういうこと。
でも、
目の前にいる『R』には拍子抜けした。
明らかに「自由」だからw
確かに社員が何千人いるわけでもない。
というかゼロ。
でも月収3000万円。
月収3000万なんてのは、
通常の企業社長でもなかなかありえない額だ。
そして、
そんな『R』にヒロトは、
人生を激変させられる言葉を投げつけられる。
R「ヒロトさんてさぁ、
顔もかっこいいし仕事も凄くできるけど・・・・
なんか楽しそうじゃないよね?」
・・・・
・・・・
ヒロトの頭の中に、
一瞬「?」が浮かんだ。。。
そして、
この言葉が後に
ボディーブロウのように効いてくるのだった。
「仕事が楽しいって何ぞや?」
ヒロトにとってそれは、考えた事もないこと。
そしてそれが、
今後のヒロトの生き方、在り方、ライフスタイル。
全ての基準になっていくのだった。
⇒「第7話 サラリーマンなのに何一つ不満のない理想的なライフスタイル」
へ続く
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