でも、長女は年中さん。
日が近づくにつれ、保育園で敬老の集いの話題を聞く機会が増えて、彼女なりにわかってきているはずでした。
わかってるけど、ママがいい。
長女はそんなとき、その思いを伝えてきます。
私が彼女くらいの頃は、そんなときには何も言いませんでした。
決まりなんだから言っても仕方ない。言っても母に怒られるだけだ、と思って。
私は自分の思いを相手に話せずに、相手に合わせてしまうところがあります。
そのために、何で自分ばかり我慢しなきゃいけないの!?、と悩んだことがしばしばあります。
なので、私は長女を授かったとき、おなかをなでながらよく話しかけていました。
「あなたは自分の思いをきちんと言える人になってね。ママみたいに我慢して苦しまないでね」
長女に私の声が届いていたのかもしれません。
『無理なのはわかってるけど、私はこう思ってるの』
そんな彼女の様子は、よくあります。
敬老の集いは、祖父母が参加する日。
今回はママのおばあちゃんが来る。
「わかってるけど、葛藤してるみたいです」
前日、担任もそう言ってました。
当日の朝、私は長女に言いました。
「今日は敬老の集いで、ママのおばあちゃんが行くからね」
もうひとつ言っておきたかったこと。
「今日は給食を食べたら帰りだよ。ママのおばあちゃんに連れて帰ってもらってきてね」
祖父母と一緒に帰ってもいいことになっているため、実母が私が夕方お迎えに行かなくても済むように、うちに連れて帰ってきてくれることになっていました。
それを聞いた長女は、
「ママがおむかえにきて!」
と泣きました。
気持ちの整理をつけるための涙。
彼女の涙は、ホ・オポノポノみたいな役割を持っているのかもしれない。
「おいで」
私は彼女が泣いている間、ずっと抱きしめていました。