第7話『涼太とミカ』
生死の境目でぉれは夢を見ていた。
小学校の頃、おれはヒーローに憧れていた。
困ってる奴の前にどこからともなく現れ、悪者をやっつけるヒーローに。
ぉれが初めて人を助けたのは、同じクラスの学校を休みがちな女の子だった。
上級生にちょっかいだされてるところを体を張っておれが助けた。
そのときに言われた ありがとう は、恥ずかしそうに目をそらしながら言われた。
ぉれはその子に一目ぼれした。
ただ、その子は病気だった。
なにもできない自分が悔しかった。
その子の誕生日に、名前を刺繍したハンカチをプレゼントした。
そうだぉれは
その子の病院にお見舞いに行く途中で事故にあったんだ…
その日の夜―。
涼太の母とミカは
目を覚まさない涼太の病室にいた。
母「ミカちゃん、今日はもういいから、帰って寝なさい
」
ミカ「いえ…ここにいさせて下さい
」
母「そう…わかったわ。じゃあちょっと私、安藤君の件で警察の人に呼ばれてるから、ここにいたいけどちょっとの間お願いしていい?
」
ミカ「あ、はい…」
そう言って母は病室を出た。
ぉれはピクリとも動かない。
ミカ「涼太…なんでいつもあたしを助けてくれるの…?」
ミカの目から涙がこぼれる。
ミカはあのハンカチを涼太の手ににぎらせ、自身も手をにぎった
ミカ「まだ一回もきちんとお礼も言えてないのに…目を覚まして…お願い…
」
ミカの涙が涼太の頬に落ちる。
パチ
ぉれ「ん…!
」
ミカ「え
」
ぉれ「ミカ…」
ミカ「目が覚めた…
」
ぉれ「白い布に刺繍(死臭)なんて縁起がわりぃないつまで持ってんだそのハンカチ
」
ミカ「えっ![]()
」
ぉれ「意識が戻ったついでに昔の記憶が戻ったわ久しぶりだな、ミカ
」
ミカ「え……ほんとに……記憶が戻ったの?
」
ぉれ「もう一度頭を打ったショックで全部思い出したみたいだな、お前のおかげだな ありがとう
」
ミカ「礼を言わなきゃいけないのはこっちだよ
ありがとう
」
ミカはきちんとぉれの目を見て礼を言った。
いくら礼を言っても足りないくらいの思いを全部込めて言った「ありがとう」を
ぉれはしっかり受け止めた。
ぉれ「看病すんなら性欲の処理してくれよ?
奇跡の生還後に性感ー
」
ミカ「あきれた この状況で性欲あんの、まったく、生と性の執着心は見上げたもんね
」
ぉれ「当たり前だ 病室とはいえこんな可愛い子と一晩過ごしてなにもないなんて悲しすぎんぞ!」
ミカ「全身に点滴の管ついてるくせに何言ってんの
」
ぉれ「一番重要な管は股間にあんぜ 精一杯 手を抜かずに手でヌいて看病して~
口ン中 精いっぱいー」
ミカ「看病ならナースにしてもらいな 見舞い人をコキ使うつうかコキさせようとすんな
」
ぉれ「ちっ…同情ねらって今こそチャンスだと思ったのに生死をさまよった後の精子はまさに天までのぼる勢いで飛んでくぜ
」
ミカ「なに言ってんの また今度ね…今 刺激与えたらまた気絶するかもしれないし。だから早く良くなりなさい
」
ぉれ「じゃあせめて…」
ミカ「…わかった」
二人はキスを交わした。
病室の窓から見える景色は初雪が降っていた 。
つづく