第8話『クリスマス』
そして…
あの一件から一週間が過ぎた―。
ぉれは無事 退院し
学校に復帰した。
教室にて
ぉれ「おはよー
」
ゆうじ「お~今日からもう復帰か!
大丈夫なのか?」
ぉれ「病院は暇すぎてオナニーくらいしかすることね~
1日18回という記録を塗り替えちまった
」
のりお「どんだけ元気なんだ…まさに立ち直りの早い男だな
」
ケンジ「そんで一番びっくりなのはお前がミカちゃんと手繋いで登校してることだな
」
ぉれ「ああ・・・・・・」
涼太は 記憶が戻ったこと、ミカとの昔の思い出のこと、すべてをみんなに話した。
そして―。
ぉれ「付き合うことになったんだ ぉれたち
」
一同「なに
」
ミカ「あはは、涼太大好き
ちゅ」
ゆうじ「あんなにツンツンしてたミカちゃんが付き合った途端デレかよ!」
ミカ「男は立ち直り、女は開き直りが大事なのよ」
ゆうじ「股間の話じゃねーか!」
ぉれ「もう季節は冬だが ついにぉれにも春が来たぜ
」
ゆうじ「まぁ…そんだけの腐れ縁ならお似合いだな
」
のりお「安藤の野郎はついに捕まったぜ。余罪もそうとうあるから当分は出てこれねーから安心しな
」
ぉれ「安藤には逆に感謝しなきゃな…ほんとにこんな大物釣っちまったんだからよ
」
ミカは はにかみつつも、誰よりも幸せを感じていた。
だがぉれは知っていた。
ミカの病気は治らないこと。
残された時間はもうわずかしかないこと。
あの日 病院でミカからそれを聞いた。
ミカは自分の命の時間を知りながら、
ぉれに礼を言いにこの街に来たのだった…。
おれはそれを知った上でミカに想いを伝えた。
一番のヒーローは困ったときに現れることではなく、いつもそばにいることなのだ。
それがぉれなりの答えだった。
それから2ヶ月の間
二人はいろんな場所へ出かけた。
いわゆるデートというものも お互いに初めてだった。
幸せを画に描いたような二人だった。
そして今日はクリスマスイブ―。
二人はこの街で一番高い、夜景の見える山の展望台へ来ていた。
ミカ「すごいきれい!あそこウチの高校らへんじゃない?
」
ぉれ「あの曲がり角でぉれたちは再開したんだよな…記憶を無くしたぉれなのに…こうしてお前と付き合えたとは…運命ってほんとにあるんだな。」
ミカ「ほんと 全部涼太のおかげ ありがとう
」
ぉれ「……ところでお前って処女なの?
」
ミカ「ハンカチもバージンも、大事な物はとっておくタイプなの
」
ぉれ「良かったー、処女膜もないやつにぉれのでる幕はないからな
」
ミカ「ふ童貞のくせに
」
ぉれ「くっ股間のツリーで白い雪降らせてホワイトクリスマスにすんぞ
聖なる夜を性なる夜にー」
ミカ「クリスマスプレゼントが子種は嫌ー
」
ぉれ「じゃあ、いつまで取っておくの?バージン
」
ミカ「んー、もうこんな体だし、上で涼太が来るのを気長に待ってるよ
あんたはそれまでに経験積んでおきなさい
」
ぉれ「うるせーよ
そんときゃすごいいい男になってんぜ
」
ミカ「約束ね
」
おれ「おう
さ、帰ろうか。・・・・・ぐりゅるるるる・・・・・うっ!」
ミカ「えっなに
」
おれ「気圧の変化で腹痛い・・・もれる!ブリリ!」
ミカ「だー!クソスマスーー
下り道で腹までくだってンじゃねー
」
おれ「ば、ばか おれは大便で気持ちを代弁しただけよ
お通じでお通じ合う仲、いつまでもクサイ仲だぜってな![]()
」
ミカ「ぷっ・・・!あははははは!やっぱアンタ最高だわ!www」
その日からまもなくしてミカは息を引き取った。
涼太はミカのひつぎにクリスマスプレゼントを添えた。
新しいハンカチだった。
ハンカチにはミカと涼太の名前と、こんな文字が刺繍してあった―。
『Love & Destiny』
完!