三時草あっ、こんなところに・・・まさか、お嬢さまが・・・【ハゼラン ・爆蘭】ハゼラン科 ハゼラン属 中南米などの熱帯アメリカ原産で、日本には明治初期に観賞用としてやってきました。東京で出逢えることの出来る野草にありがちですが、こちらもご多分にもれず、いまでは野生化し帰化植物になっています。爆ぜるように蕾が開くことから、ハゼラン(爆蘭)と命名されました。○○蘭とか○○梅とか名付けられた花は数多くありますが、どこが蘭なの?、どこが梅なの?と頭をひねることもありますが、そのケースでは「蘭」も「梅」も「美しい花」と解釈してください。ハゼランには別名がたくさんあるんだけど、サンジソウ(三時草)が有名かな。午後3時に咲きだすとか、3時間しか咲いていないからとかが命名の由来とされておりますが、午前中から咲いていますし、一晩越えて咲いているものもあります。6∼7㎜のピンクの花が、えも言われぬ可愛いさなんですよ。小花マニアにはたまらない存在です。三大お嬢さま・・・というジャンルがありましてね。あるんです、わたしのなかに。審査資格は、野生種でピンクの小花であることの三点のみ。長年にわたり不動の地位に君臨しているお方のひとりが、ハゼランなのです。じいさんになった今でも、出逢うとこころが弾みます。実はこのハゼラン、南米では野菜として栽培されているそうです。ほうれん草のような扱いで、葉っぱを食べるそうです。わたくし、食べたことあります。「野を食す」と称し、東京の野草たちを食べまくった時期があるんだけど、ムラサキハナナとハゼランは双璧ですね。湯がくとどちらにもぬめりがあり、食感もしっかりあって、美味しいです。食べたいけどな・・・ここのは、ご遠慮申し上げましょう。