16日
(霜)
:しものふる夜を菅笠のゆくへ哉 竜之介
:庭下駄の焼印薄れ霜の宿 茂樹
:朝霜や急ぎゐるらし靴の音 茂樹
○霜柱
枯れた茎に氷柱ができる。雪寄せ草。
:貧乏の庭の広さよしもばしら 虚子
:霜柱人柱幾百万柱 川崎 展宏
:霜柱巨人のごとき踏む童子 裕朗
○霜夜
空が晴れて霜の降りる寒い夜。
:我骨のふとんにさはる霜夜かな 与謝 蕪村
:パン種の生きてふくらむ夜の霜 加藤 楸邨
:ふと覚めてゐてまた眠る霜夜かな 地球
○霜の花
降りた霜の白く美しいことを花にたとえていう語。
:枯れた庭霜も花と見人心 鼓風
○霜畳=しもだたみ
:霜畳赤き尾垂れてふわり飛び 鼓風