14日
(金魚)
中国の原産で、日本へは(一五〇二)に渡来。《季 夏》)
天塩=てしおの沼には、赤いふな=金魚化したふなが居りますよ。
:水底に少し風あり黒金魚    こころ
:思ひ出もきんぎょの水も蒼を帯びぬ    草田男
:子への愛知らず金魚に麩をうかす    桂 信子
○金魚田=金魚の養育池。
:金魚田の住み心地よき濁りやう    塩川雄三(しおかわ ゆうぞう)
○鮒=ふな。
コイ科の淡水魚。日本の湖沼・キンブナ・ギンブナ・ゲンゴロウブナ・
ニゴロブナ。アジア大陸に広く分布し、金魚はその飼養品種。
:一団の渦巻く速さ濁り鮒    田力
○濁り鮒=にごりぶな
(梅雨どき、川や田の水がにごっている頃の産卵期の鮒。)
:濁り鮒泥まみれなる追い子かな    いさお
○メダカ・緋メダカ
:病床や目高は三日ひもじいか    田力
:緋目高や浮葉の影にとどまれり    茂樹
:緋目高や鉢のみどりの縁泳ぐ    もとこ
このへんの子どもたちがめだかと呼んでるのは、ふなの幼魚だろうと、私は思いますよ。