(若萌え)
:前庭の芽吹く草木にこぬか雨 多 津男=函館艀俳句会指導者
:野の草の春待ち侘びし息吹かな 俳句歳時記
:下萌えの牧場を跳ねる子牛かな ねこ
○ボタン雪
:牡丹雪その夜の妻のにほふかな 石田 波郷
:ぼたん雪傘つながりて登校子 大門
:眼に古典紺々とふる牡丹雪 冨沢 赤黄男
○はだら雪・まだら雪
:うき雲を眼下に津軽はだら雪 我風
○雪の果て
:海を見て坂くだりゆく雪の果 野澤 節子
○絵凧
えだこ(凧揚は、新年の季語とする向きもありますが、春の季語。
:軒吊の絵凧のゆれる雑貨店 みよき
○空っ風
:雪吊の縄をはじけり風の音 みよき
:さっきより醜男になり空っ風 好夫
:空っ風吹く故郷や藁垣根 みよき
○春の塵、黄砂
:土入れて庭の廣さや春の風 大場 白水郎
:黄砂降り雪降り黄砂また降れり 加藤 瑠璃子
:億万の春塵となり大仏 長谷川 櫂