(寒月=かんげつ)
冬の夜の冷たくさえわたった光の月。《季 冬》
:かんげつや我ひとり行く橋の音    太祇
:靴音の空より返る寒の月  すずかぜ
:寒月に嘲笑される梯子酒  大地
○寒修行
: 寒行僧こともあらうに振返る       鈴木 鷹夫
:小春日や公家の面立ち托鉢僧  登美子
:短日の影を曳きずる托鉢僧  紺屋
○寒雀・ふくら雀
ふくら雀とも言う。
:墨絵めく雨後の寺町寒雀  紺屋
:雨どいの葉っぱ掃きだす寒雀  ひさこ
:寒雀はらはら草に沈みおり   山田俳句会から
○寒稽古
:面とれば吐息の荒らし寒稽古  茂樹
:風避けて河原に集う寒稽古  いなみの
:防具下げ吐く息白し豆剣士  孝由
○寒声
:丁寧に[かもめ]とのすは寒の声    鼓風