(ゴロンベ山の熊part2)
世の中変わるで。今じゃああ戦争孤児となった。孤児ではありませんけど。
シングルマザアの子となったのですね。
二番目の兄が、おしめをした子とつまを残して、兵隊にとられて。沖縄で戦死。
生きて 帰宅した男たちが居るけど。
せこはん結婚を望む人はあまり居ないと思うのですけど。オヤジは、四男が、
一番上なので、四男を説得したのですね。
その孫が、ゴロンベの跡取り息子をしてるわけですよね。
ゴロンベ山に〝杉の沢〟と呼ばれてる沢があって。その沢に沢水の流れてる川みたいな
ものがあって。その川に、天然記念物の〝二本ざりがに〟が、
ドッサリと住んでるのですよ。
おナラさんに嫁に行った兄が、尋常高等小学生の時に、俄虫=がむしの駐在さんの奥さんが、ろくまくを患ったからと、そのざりがみを捕って来てくれと頼まれて。
なん日か運びましたよ。
ザリガニをすりつぶして患部に塗って治療薬とするのですとさ。
話が変わって、跡取り息子となった孫が。
杉の沢に、公園のような物でも作って楽しもうかと思って。春先に行って見たら。
なんっと、
熊の糞が、足のつく場も無いほどにあるのですとさ。熊が一年間も居たのだろうか?と
思って。沢の流れを見たら、ザリガニの姿が皆無なのだとさ。サテは、
これを食べて居たのだな?と判断して。
あれやこれやを かたづけて。今は、公園らしくなってますよ。
ボリボリってキノコの種を蒔いたら。出たわ出たわで手アマ死してしまって、
部落の人に、
[捕りに来てちょうだい]
と誘っても、皆さんが、忙しいのか?なかなか捕りに来てくれなくて。
私の同級生の婆様が杖を頼りに捕りに来たけど。あんまりどっさりあるので
驚いたそうですよ。
タブン、忙しいもあるのだろうけど。もしかして、
今の若い人たちは、キノコを採取してまで食べるの気分では無いのではないだろうか?と、思ったそうですよ。