(繁次郎が母と暮してた所)
昭和29年までは、泊村だったのですよ。
町村合併で、泊村が、えさし町とか、あっさぶ村とかと、
合併するのに迷ったあげくに、江差町と合併したのですよ。
(ちまたに流れた噂は)
厚沢部では、
[江差ど合併すれば、町会議員だし
厚沢部だば村会議員だもの]と、笑い話となってたのですよ。
(繁次郎が産まれたのは)
目名部落のド真ん中に、広場があって。
毎年盆踊りの場所なのですよ。
そこへらのどこかの家で
生まれただろう?と、私は想像してるのですよ。ナゼかって、
父親と言われてる人が、ほんとは繁次郎の母の父ですけどもね。
〔きんつば屋〕をしてたと言うからさああ。だれだって、
広場に店を出したら、
客がくるような気がするではありませんか?!。
(ある床やの過去帳)
今はああ、ねんだますノー。その床やが。
繁次郎と苗字が同じだから、いっきまぎ=親戚でねいべが?で、
その床屋のオド=主人が死んだとき、手伝った人が、
過去帳を見たら、繁次郎の名前があった。と、
それでホレ、だれもかれもが、
[ほんとにあったのが]と、
うるさく聞くもんだから、面倒くさくなったのか?
[オラア知らねいジャア]
になってしまってるのセ。