(鳴けないよっ、なのに泣けとは、ご無体な)
〝蓑虫=みのむし鳴く〟
声の主は、カネタタキだと言われてるのですね。が、
カネタタキが、「ち・ち・ち」と鳴くのが、古くから蓑虫の鳴き声と
信じられていたのです。
枕草子には蓑虫が汚なげな蓑を着ていることから、鬼の子とみて、「風の音を聞き知りて8月ばかりになれば、ちちよ、ちちよと、はかなげに鳴く、いみじうあはれなりと
あります。いずれも説話に由来するものです。日本の文化の一つと言えるのでは
ないでしょうか。
父親の鬼が、子に、蓑を一枚着せて、
[秋には迎えに来るから]と、
だから、秋が近づくと、子が「蓑虫」が、
[父ヨ父よ]と、
鳴くとの説話なのですね。